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61

--西の王国--

スカイライダー「すっごいまぶしっ!!」

太陽光を反射されたスカイライダーはわずかに目測を誤り地面に落ちてしまう。

ずぼんっ!!

スカイライダー「……うむ?」

盗賊「あーらら。そこは地獄だぞー?なんてったって、底なし沼の罠しかけといたからな」

ずぼずぼ

スカイライダー「う、うむむ!?」

盗賊「しかもあんな速度でつっこんじゃぁなぁ。自力で這い出てくるのはきっついよねぇ」

スカイライダー「うむむむぶぶぶぶ!!」

盗賊「はい合唱」

勇者「ちーん」
62

--西の王国、領土内--

盗賊「いやぁ危なかった……受付がいた時にはまじで死ぬかとおもった……勇者に魔力使わせちゃったし」

勇者「……あれくらいなら大丈夫。それより、けが、してない?」

盗賊「ん?あぁ大丈夫だよこんくらい」

平気平気と腕を回す盗賊。

勇者「……嘘、見せて」

盗賊「……やだ」

勇者「!?なんで!?見せて!!」

盗賊「やーだよー!!絶対見せないもんね!!」

勇者「なんでそんな意地悪すんの!?早く見せなさいよ!!」

盗賊「やだっ!!じゃあ等価交換で勇者のパンツ見せてよ!!」

勇者「どんな等価交換!?」

盗賊「じゃなきゃ絶対見せないからなっ!!」

勇者「ぐぬぬ……」



63

--西の王国、領土内--

盗賊「ふふん。わかったら無駄な心配なんてしなくていいんだよ。こっちは好きで」

勇者「わかった」

盗賊「そうそうわかったでしょ……わかったってその、え?」

勇者「ん!!」

ガバッ

盗賊「くあっ!!!!」

勇者「~~~~はいっ!見した!!今度はそっちが見せろ!!」

盗賊「……」

勇者「……?な、なによその微妙な表情……」

勇者はもしかして変なのだったかと不安げな表情をする。

盗賊「……いや、あのね……パンツは見せてもらってないんだなこれが」

勇者「~~~~!!!!」

西の兵士「おい、あいつらじゃねぇか?勇者達って」



64

--国家無所属の村跡--

盗賊「今思うとここの村人が一番可哀そうだよね」

勇者「うぐ」

盗賊「まさか勇者に宿を貸したら滅ぼされたっていうね」

勇者「うぐぅ」

盗賊「ギャグでもやっていいことと悪いことがあるよね」

勇者「う、うぅ……ひっく、うぅうわああああああん!!」

盗賊「ガチ泣き!?」

勇者「あああああん!!ごめんなさいー!!うああああん!!」

盗賊「お、おい28歳がガチ泣きとか」

勇者「もうやらあああ!!!」



65

--国家無所属の村跡--

村人「あんれぇ。旅人さんでつか?」

勇者「はう!!」

勇者はフードを深く被る。

盗賊「あ、はい、えっと……ここらへんに村は……あるかなぁなんて」

村人「あーはいはい。数か月くらい前にですね。無くなってしもうたんですよ」

勇者「ぎくっ!!」

村人「そういえば丁度お兄さん達くらいの歳の冒険家が村に来た日なんですわ。なんでかぁ村が謎の炎に襲われたんですよぉ」

盗賊「あ、あはー」

村人「幸い?死傷者はいなかったんですけどもね、家とか全部燃えちまったもんだからみんな相当落ち込んだんですよぉ」

勇者「……」

じわ、っと涙でいっぱいになる勇者。



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--国家無所属の村跡--

村人「でもなっちまったもんはしょーがねぇ、っつって近くのとこに村さ作りなおしてたらですよぉ。その三日後」

盗賊「ん?」

村人「あのお山がね、大噴火したの。そらもう大変だったのよぉ。溶岩もどろどろ流れて来てねぇ。おら達のとこにはあんまり被害が無くてよがったなぁ、って話をしてたんだぁ」

勇者「うぐ?」

村人「んでお山がひと段落した時にね、じゃあ前住んでた所に……、ってここね?ここ。ここに見て来てみたらびっくり。村を囲むように固まった溶岩でいっぱいだったんだわぁ」

盗賊「……」

村人「おら達があのままここに住んでたら、きっとお山の噴火で死んでた。だからあの火事は神様がおら達に逃げろ、って教えてくれたもんだと思ってるんだよぉ。変な話だべぇ?」

そう言って村人は笑った。

盗賊「まさかの展開」

勇者「よ、よかったよぉ」

勇者はすでに泣きじゃくっている。



67

--国家無所属の村跡--

村人「あんれまぁ。人ごとなのにそんなに泣いてくれるだなぁんて、ええ娘じゃのうお譲ちゃん」

勇者「うえぇよかったよおお」

盗賊「苛めすぎたか……」

村人「ちょっとロリ入ってるけどいい嫁さんじゃなぁお兄さん」

盗賊「幸せにして見せますキリっ」

勇者「!!」

村人「そうかそうか。ならばアグネスに連絡じゃな」

盗賊「なにッ!?貴様っ、スパイだったのか!!」

村人「都条例はどうおもうかね?」

盗賊「そっち側の人間かぁあ!!」

村人「まぁ冗談じゃよ。よかったらうちで茶でも飲んできなされ」

盗賊「うん」



68

--国家無所属の新しい村--

勇者「いやぁいい人達だったね!寝場所も提供してくれたし!」

盗賊「……っち。結果オーライなだけだろうがはしゃいでんじゃねーぞ貧乳ノーパン痴女」

勇者「ひどい!!性格が全然違うじゃない!!」

そりゃ、いいことをしたわけではないけどさ、と勇者。

盗賊「そういやあの頃は勇者の部屋に侵入されただけで村燃やされたんだよなぁ」

勇者「う」

盗賊「それが今じゃ……」

ずい

勇者「あわ」

盗賊「同じ布団で寝てる」

勇者「寝てない!!同じ部屋で寝てるだけだ!!」

盗賊「それでもすごい進歩」



69

--東の森--

盗賊「さて来ましたラストダンジョンのある森です」

勇者「……なんか嫌な記憶しかない」

盗賊「ここで勇者の貧乳キャラが確定した、記念すべき場所ですからね」

勇者「悪夢だ……」

勇者は顔を手で隠した。

??「きゅぴー」

勇者「?」

盗賊「こいつ……まさか」

??改め子マンティコア「きゅぴー」

盗賊「あのマンティコアの……子供か?」

子マンティコア「きゅぴー」

勇者「……命は続いていく」

盗賊「どうでもいいけど打ち間違えたらまずいことになりそうな名前だぜ……」



70

--魔王城、外--

盗賊「そして魔王城」

勇者「番号一つしか変わってないけれど、相当距離あるからね実は」

盗賊「なんでメタってんの!?」

丘の上から魔王城を眺める盗賊と勇者。

勇者「しっ」

盗賊「っと」

魔王城はどこかの王国の兵達が警備していた。

盗賊「何か探しているのかな」

勇者「さぁ。でも人の有益になるようなものはもう無いと思うのだけれど……」

盗賊「……ここは別に見なくてもいっか。大した思い出があるわけじゃないし」

勇者「そうね」

ドンっ!!

盗賊「!?」

1号「……勇者か」

盗賊達の後ろには人造勇者が立っていた。

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