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61

--広場--

闘士「俺、護る!」

半魚人「ゾオオオオズゲエエエエ!!!」

ガシィッ!!

闘士と半魚人が組み合う。

闘士(ち、力、強い。押される!!)

魔法使い「さっきからお前ら邪魔www魔法うてねぇww」

ミノタウロス「グゥゥウウ!!」

魔法使い「ちょっwww牛復活してるwww」



62

--広場--

ミノタウロス「キサマラ……ユルサヌ!!」

ミノタウロスは手に持った棍棒で魔法使いを殴り飛ばした。

ドゴン

魔法使い「おげっwwwイタスwwwwwうぇwww……やべ」



63

--広場--

半魚人「アタマノコシテー シタハクッテー」

俺「げぼっ!」(や、やばい。本当にやばい。魔力なくなって強化魔法も使えないし、体力ももう)

闘士「お、おで!」

半魚人「メザワリギョオオオ!!」

半魚人の繰り出した手刀は闘士の右腕を切断する。

ドブシュッ!!

闘士「いでええええええええええ!!」

賢者「!!」(みんなやられて……)

サキュバス「あんたは抵抗しなくていいのかい?」

賢者「……くっ!(いつのまに)……もう僕が参戦したところで」

サキュバス「ふふふ、きさまが一番ちゃんと戦況を理解しているよ」

サキュバスは右手の人差し指に青い光を灯す。

賢者「……でもね、一矢は報いらせてもらう」

サキュバス「?」

賢者「魔法暴発レベル1!!」

サキュバス「なに!?」

収束していた青い光はサキュバスのコントロールを離れ暴走した。

ドオオン



64

--広場--

俺「賢者さん!!」

爆発で吹き飛ばされた賢者の体を俺が抱きとめる。

賢者「はは……魔王の側近ともなると魔力がとんでもないね。ちょっとにしか見えなかったのに」

俺(賢者さんは油断させるためにわざと……?)

半魚人「ママアアアアアアアアアアアアア!?」

ミノタウロス「オ、オレノムネトケツトフトモモガ……」

モンスター達はボスを失い統率が乱れ始めていた。

剣士見習いJ「い、いけるぞ!!親玉がいなくなったんだ!!」

賭博師見習いA「よぉし!!」

甘く、

煙の中から何かが立ち上がる。


サキュバス「甘くみるなよむしけらどもがああああああ!!」

ビビュン

サキュバスの冷凍ビームが二人の見習いの胸を貫き、氷漬けの彫像が二つ誕生する。

サキュバス「この私が傷つけられるなんて初めてよ……半魚人、その坊やをかみ砕いておやり」

見習いB「俺ーーーー!!」

俺「!?来ちゃだめだ!!」

見習いA「仲間がやられてんのを見てられるかあああああああああ」

サキュバス「雑魚が」

バッキャーン




65

--広場--

俺「見習いB達まで氷漬けに……」

賢者「駄目だったか……」

俺「く!賢者さん下がって!!」

俺は欠けたナイフを手にする。

俺「俺たちはまだ死ねないんだ!!俺たちは勇者さんと旅をするために強くなったんだ!!」

半魚人「ギョオオオオオオオオオオオ!!」

ザシュ

俺「……あれ?」


半魚人とミノタウロスの体がいつのまにか切られていて、血が夜空に向かって噴出している。

半魚人「ジ、ジブリダイスギイイイイイイイイイイイイイイ!!」

ミノタウロス「オッパオッパオッパオパアアアアアアアアア!!」



サキュバス「なっ!?なぜきさまがここに!!」

俺「赤い……マント」

バサッ

勇者「君達、少しは強くなったかい?」

勇者が大剣を片手に立っていた。



66

--広場--

サキュバス「きさま……東の王国に向かったと情報があったのに」

勇者「大事な用事があってな。……もう少し早く来てあげられればよかったんだが」

勇者は戦場となった広場を見渡す。

サキュバス「ふ、いまさらきさまが来たところで遅い。すでにこの国は終わったのだ」

勇者「……そうみたいだ」

勇者は剣を構え、サキュバスに向かって走り出す。

サキュバス「!!」

サキュバスは氷の剣を生成しそれを迎え撃つ。

ガギィィン

勇者「ほう、すでにダメージをもらってるみたいだな」

サキュバス「っ!こんなものかすり傷にもみたんわ!!」

ギャリィン

勇者「炎属性魔法レベル2」

至近距離から撃ちだされた炎の弾丸は、サキュバスが防御するより早く着弾し、その身を焦がす。

ゴオオ!!

サキュバス「ぐあああああああああ!!」

俺「強い!!」



67

--広場--

サキュバス「くそぉ!!貴様!!」

勇者「お前の力はその程度なのか?周りのこの人達みたいに私を氷漬けにしてみなよ」

サキュバス「馬鹿にしやがって……!!」

サキュバスは飛翔し、両手を天にかざす。

勇者「俺、みんなを連れて私の後ろに連れてきて」

俺「へ?あ、わかりました!」

空には巨大な青い玉が浮かんでいる。

サキュバス「お望み通り、氷属性最大魔法を食らわせてやるよおお!!」

勇者「……」

サキュバス「氷属性広域魔法レベル4!!」

バッシャアアン!!



68

--広場--

サキュバス「はぁ、はぁ」

辺り一帯はサキュバスの魔法攻撃により氷の世界と化していた。

サキュバス「魔王様より頂いた手下は全部失っちまったが目的である西の王国の崩壊は達成できたわけだし、悲願の宿敵勇者も倒せたんだ……よしとするか」

そう言ってサキュバスはどこかへと飛んでいった。


ジュゥゥゥウ

勇者「……やはり強力な魔力を持っているな、魔王の右手」

氷を炎の魔法で溶かし、氷の地表に勇者が現れる。

俺「すごい。防御に一点集中したとはいえあの攻撃から身を守るなんて」

賢者「つつ、勇者さん、お久しぶりです」

勇者「うん。どうやら少しは強くなれたみたいだな、みんな」

魔法使い「ちょwww気付けば北極wwwさwむwいwwww」

闘士「お、おで」

勇者「話たいこともあるだろうが後にしよう。ここから東の方向に村があるんだ、半日ほどでつく。まずはそこに行こう」

俺「え、この人たちの氷も溶かして助けないんですか?」

勇者「助けない」

賢者「!?」

勇者「否、助けられない。氷を溶かしてあげられることは出来るがその後の回復や蘇生が出来ないからだ」

賢者(確かに……)

勇者「氷漬け状態ならば、24時間以上経過しても蘇生魔法が効く。この氷は魔法だから自然に溶けることは無いし、王国に応援を要請しても十分間に合う」



69

--西の王国--

勇者「そろそろ日が昇るな」

俺「西の王国か。随分長い間いたから名残惜しいな」

?「勇者様~~」

賢者「誰かがこちらに走ってきますね」

魔法使い「ちょwww裸族wwww」

?「失礼ですね~~裸族じゃないですよぉ~わたしは踊子です!勇者様の仲間です!」

俺「へ?」

勇者「紹介しよう。彼女は北の王国でスカウトした踊子だ」

?改め踊子「よろしくお願いしますね~先輩っ」

俺(女増えた)

賢者(女増えた)

魔法使い(女ふwえwたwww)

闘士「お、おで」

賢者「ん?あ、あれ?」

俺「どうしたんですか?賢者さん」

賢者「いや、確かパーティって5人までだった気がするんですよ」

俺「そんな何人で旅したっていいじゃないですかぁ……ってあれ、なんか5人じゃないといけない気がする。なんでだ」

賢者「なんかシステム的な何かがこう……まぁいいや、勇者さん、どうするんですか?」

勇者「あぁ、そのことなんだが、みんな鍛えてもらったのに悪いんだが一人抜けてもらおうと思うんだ」




俺、賢者、魔法使い「はい!?」

闘士「お、おで……はいや」



70

--西の王国--

勇者「私と踊子は確定だ。やっぱり同性が一人は欲しいからな」

踊子「はいお姉さまん!!」

俺「ん、んんん……まぁそうかもしれないんだけど」

賢者「これは……なんか納得しがたい」

魔法使い「まwさwかwのwww」

闘士「あ、んか」

勇者「じゃあ……」



71

--西の王国--

勇者「じゃあ……魔法使いを追放する」

魔法使い「!?」

俺「ちょ、ちょっとそれはさすがに可愛そうな気が……」

賢者「か、彼は上位属性である雷を使えるんですよ?パーティの戦力としてもそれは……」

勇者「なら君が抜ける?」

賢者「あ……いえ」

魔法使い「まじ勘弁して下さい……」

勇者「……」

勇者(ここ最近モンスターに王国が襲われてる……私達が魔王を倒した時に、帰る場所が無くなっていては元も子もない。だからこの中で一番優秀な魔法使いを王国に送り返すのが一番なの……)

魔法使い「まじ洒落になんないス……」



72

--草原--

こうして魔法使いは俺らの故郷へと、一人さびしく帰って行った。
でもこれは、
彼が不必要だからという理由でパーティから追放したわけじゃない。魔法使いには魔法使いの戦いをしてもらうためなんだ、と勇者さんは言っていた。
魔法使いは俺らが魔王と戦っている間、故郷を護るために戦うことになる。それは俺らがこの世界のために戦っていることと違いは無いんだ。
またいつか、いや今度会う時は平和になった世界で会えるだろう。

勇者「そろそろ行くぞ」

賢者「はい、勇者さん」

闘士「お、おで」

踊子「あら?おいてっちゃいますよ~?盗賊さん」

俺改め盗賊「あ、待ってくださいww」



第一部完


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