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101

--海--

勇者「……何をっ……言ってるんだ。私はなぁ」

盗賊「子供は男の子と女の子で会わせて2ダース欲しいですね」

勇者「そこは二人でいいだろ!?どんだけ産ませる気だ!?……って違う!!わた」

盗賊「俺は墓まで行くよ。そんで勇者を埋葬したら自分も入って墓石閉める」

勇者「なに……言って」

盗賊「……強がっても先が不安だもんな。……暗くなってくると不安が押し殺せなくなっちゃうし……」

勇者「ひっ……なに……いって」

盗賊「頑張ろう?少なくとも俺は、君のために頑張ってみるから」







勇者「……ふぇ」




102

--海--

踊子「ありゃりゃ~意外といい感じになってます??」

賢者「元からあの二人はお似合いだからねぇ。ってあれサキュバスさんは?」

踊子「(さんづけかい)グリフォンに会いに行きましたよ~」

賢者「そっか……じゃさ」

踊子「賢者さん」

賢者「あ、はい」

踊子「さっき好きな人がどうとか言ってましたけど、多分それ叶いませんよ~?」

賢者「え?あ、あぁ、踊子さん勘違いしてますよ、僕が好きなのは勇者さんじゃないです。す、好きなのは」

踊子「その女の子はある実験体だったんですよ~それでもう長くはないっぽいんです~」

賢者「……あの……え?それって」

踊子「その女の子の名前は勇者量産化計画、実験体36号って言うんですよ~」



103

--宿屋--

男部屋のベッドの上で賢者は天井を見つめている。

踊子『その計画は勇者因子を制御可能にして、勇者並の戦闘能力を持つ戦士をたくさん作る計画だったらしいです~。でもやっぱり人にはあまる力だったんでしょうねぇ~その女の子以外みんなすぐ死にました。自分の属性じゃない魔力に蝕まれて……』

賢者「……」

踊子『でもその女の子も他よりちょっと適性があっただけなんです。だから未完成品の烙印を押されて、次の世代のために、データ集めのモルモットになりました~』

賢者「……っ!!」

踊子『……だからやめておいた方がいいです。賢者さん、貴方は中々いい男ですし、次を探しましょう~ww』

賢者「……そんな……」

--亜人王の家--

烏亜人A「くぅわっぱっ!!」

先ほどの烏の亜人達が、この国を治める亜人王に何かを告げている。

亜人王「……それは本当なのか?勇者がこの国に……」




104

--テラス--

盗賊「えーへーへーへー」

勇者「や、やだよぉ。そ、そんなくっつくなよ////」

盗賊「えーへーへーhばぐぶっ!!」

踊子の回し蹴りが盗賊の顔面にヒットする。

踊子「……仲良くさせすぎたか。ちっ」

勇者「あ、あわわわ!!??い、いつからいたの!?」

踊子「いえいえいつからだなんて~……そうですね、強いて言えば、

勇者『あ……このドリンク、ストローが一個しかついてきてない……』

盗賊『ありゃりゃ……こうなったら二人で交互に……嘘です。すいません店員さはぁーん』

勇者『わ、……わかった////』

盗賊『……へ?』

辺りですかね~wwww」

勇者「あわ、あわわわわわわわ!!!!」

踊子「といいますか~……なんで最初から一個のドリンクを二人で飲むつもりだったのさ!!!」



105

--南の王国--

サキュバス「王国の連中はどうしてた?」

グリフォン「サー、イエスマム!!作戦会議中であったであります!!今後、四カ国間会議が行われる模様であります!!」

サキュバス「四カ国?……どうせ南は呼ばれないだろうから、王国、東の王国、北の王国……後は潰した西の残りってことかしら」

闘士「つ……つい、た」

ドサっ

サキュバス「おやまぁ、本当に自力で来るとは。やるねぇ」



106

--テラス--

踊子「やっぱり貴方には渡すのはやめです~」

盗賊「な、なぜだ!?」

勇者「べ、別に……////」

亜人王「お取り込み中申し訳ない。某は亜人王と申す者、あなた方にお話しがあって参った」

亜人王と名乗る象亜人がテラスに。

盗賊「!?」

勇者「なぜ……亜人王様が」

亜人王「なに……この国にあの勇者様がいらっしゃると小耳にはさんだもので」

勇者「!?」



107

--テラス--

勇者(ばれて……いた?)

盗賊「……何の用なんですか?」

亜人王「貴方方は……王国で魔族の処刑を妨害し、処刑するはずだった魔族を連れて脱走したようですね」

踊子(もう情報は各国に伝わっているようですね~……)

バサッバサッ

サキュバス「それで?どう言ったご用件なんだ?亜人の王よ」

亜人王「ほう……その方が魔族のようですね」

盗賊「ん?」(しまった。サキュバスを仲間にしたせいで嘘の情報の通りになっちまってる!!)



108

--テラス--

亜人王「貴方方は……一体誰の味方なのですかな」

勇者「……」

亜人王「人々の平和のために魔王を倒したと思ったら、魔族を守るために人々に剣を向ける。あべこべではないですか」

勇者「……はい」

盗賊「違う」

亜人王「?」

盗賊「俺達みんなはこの勇者を守るために戦ってるんだ。明確な敵なんて今はいない」

亜人王「それは随分とハタ迷惑な勇者一行なことだ……世界の全てが敵になることもあるわけですね?」

勇者「!!あ、いやそれは」

盗賊「ああ。王国で勇者を助ける時にそう決めた」

勇者「!!??」

踊子「ひゅーひゅー」



109

--テラス--

亜人王「世界の全てが敵になることもある……ということは世界の全てが味方になることもある……」

盗賊「何がいいたいんだ?」

踊子「貴方はちょっと失礼です~」

ドゴス

盗賊「ごほっ!!」

亜人王「いえ構いません……今現在貴方方がおかれている状況が非常に厳しいものだとわかった上でお願いする。勇者様、虐げられし者達の剣になっていただけないか?」

勇者「え?」



110

--テラス--

亜人王「我々はご存知の通り人間達から迫害を受けています。今までは魔王に対抗するための力として、亜人は必要とされてきました。しかし魔王という驚異が無くなってしまった今……我々の国が侵略の対象となるのは時間の問題でしょう」

勇者「……」


魔王「しかしいざ魔王を倒してみても世界は平和にならなかった。今まで協力していた人々の集団は、互いに新しい敵を見つけ戦争を起こした」


勇者(魔王はあの時……)

踊子(南の王国は他の国に比べて資源が豊かですからね~)

亜人王「同盟国であった西の王国も今はなくなりました。我々の力ではあの三国を相手にはできないのです。どうか!!」

盗賊「俺は……勇者さんの決めた答えならなんであれ賛同する」

勇者「……うん」

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