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21

--北の森、山小屋--

ぴちゃ

勇者「ひゃっ!!」

首筋に何かが這う感触がして、勇者はビクンと跳ねる。

勇者「い、今ナメクジみたいなのが首の後ろにつかなかった!?」

盗賊「ん~?」

勇者「て、天井裏から落ちてきたのかな!?ちょ、やだ盗賊早くとってよ!!」

盗賊「なめくじなんてどこにもいないぞ?」

勇者「え、ええ~?嘘だよだってさっき……ひゃっ!!」

勇者が涙目になりながら振り向くと、

盗賊「あえ」

勇者「………………何やってんの君」

勇者の首筋に舌を這わせる変態がそこにいた。




22

--北の森、山小屋--

勇者「最近そういう方面は大人しくなったと思ってたのに……!」

盗賊「わーい。顔面陥没して何も見えないやっ!」

勇者「……ほんとバカなんだから」

カサカサカサ

勇者「?何この恐ろしい音……まさかアルファベットセブン?」

盗賊「……ただの虫なら……お?」

ぴょこ

バッタ1「ばったー」

盗賊「なんだ。ただのバッタか」

勇者「ただのバッタがばったーって言うの?」

ぴょこぴょこぴょこぴょこ

バッタ2「ばった」

バッタ3「ばったー」

バッタ4「ばたー」

勇者「……ちょっと、量が多い……よね?」



23

--北の森、山小屋--

盗賊「なに、虫たちだって外が吹雪じゃ寒いさ。避難してきたんだろ」

勇者「……そう、吹雪いてるんだよね、外」

盗賊「そうだよ。今まで外歩いてきたの忘れたのか勇者ちゃんは」

勇者「そんな所に虫っているもんなの?」

盗賊「……」

がさごそ

バッタ5「ゆ”ゆ”ゆ”、ゆうしゃ、みつけ、た」

バッタ6「ゆ”、ゆしゃ、みつけた」

バッタ7「ゆ”、ゆしゃ、みっけた」

盗賊「……くそ。人間以外に探索させてるとは……迂闊」

バッタ達『ゆ”、ゆっくりしていってね!!』



24

--北の森--

シン「あ、見つけました。東の方向にある小屋の中にいますね」

X「でかした。行くぞ」

アマゾン「くっそー!今度こそおれっちが手柄たてるきー!!」


--北の森、山小屋--

盗賊「まずい!勇者早く服着て!!」

勇者「う、うん」

盗賊「久しぶりに気が緩んじまったのか?……もうそう遠くない場所にいるはず……」

勇者「……」

盗賊「今度の奴らは三人みたいだからな……前回の時より一人多いし、どうしたものか……」

勇者「……私着替えたいから後ろ向いてくれないかなぁ」

盗賊「ん?そんなこと言ってる場合じゃないだろ!!早くっ!!」

勇者「体育座りしながらガン見してんじゃねぇ!!」



25

--北の森、山小屋--

盗賊「よ、よひ。いくほ!」

勇者「全く!!」

ガラっ

アマゾン「あ」

盗賊「あ」

扉を開けると寒そうにしているアマゾンが立っていた。

盗賊「な、ま、まさかこんなに早く来るだなんて!!」

勇者「お前のせいだー!!」

アマゾン「あーもうさびーから早く捕まってくれきー!!」

盗賊(一人?後の二人は)

バッタ8「ばったー」

その時バッタが盗賊の顔面目がけ飛びかかった。

盗賊「ぶわっ!?」

バッタ9「さんばんー」

バッタ10「バッター」

バサバサバサ



26

--北の森、山小屋--

勇者「盗賊!ってきしょ!!」

わらわらとバッタの大群に飛びかかられている盗賊。

シン「さ、アマゾン君。勇者さんを捕まえて下さい」

アマゾンの後方に控えているシンが言う。

勇者「っ!」

盗賊「おぶっ!ゆ、勇者!!逃げろおぶっ!」

勇者「……でも……」

盗賊「いいからいけっ!!」

勇者「!!……っ!!」

ダッ

勇者は盗賊を置いて駆けだした。

アマゾン「仲間置いて逃げたきー!まてきー!」

シン(……おかしいですね)



27

--北の森--

ドシュ!!

シン「!!」

無数のバッタは盗賊の巻き起こした風に吹き飛ばされた。

盗賊「ぺっ、うえ、口の中にまで入って来て気色わりー」

シン「……盗賊さん、ですよね?投降していただけませんか?」

盗賊「ん?やだ」

シン「魔王である彼女は確実に始末しなくてはなりませんが貴方は……はやっ!!」

盗賊「てゆーかなんだアンタ……モンスター?」

シン「モンスターじゃないです!!超ショック!!」

盗賊「まぁいいや。早く勇者のとこ行きたいからさっさとやろうぜ」

シン「……僕はあまり戦闘好きじゃないんですよね。それになぜ弱い貴方が魔王である彼女を守っているのでしょうか」

盗賊「弱いって!」

シン「だって、彼女が闘ったほうが早くないですか?戦場で見せたあの圧倒的な力を行使すれば、ビクビク逃げまわる必要もないでしょうに」

盗賊「……」

シン「戦えないんですか、彼女」



28

--北の森--

シン「そうですね、結構聞いている情報とは違いますし……彼女はまだ魔王になりきれていない不完全な状態、もしくは力を使うと魔王化が進行してしまう……そんなところですか?」

盗賊「……わかんねぇ。もうなんの確証もない。ってか見た目グロい割に随分理知的?」

シン「!!……も、もう十分です。大体の情報は整理出来ました」

盗賊「あ?」

シン「Xさん、お願いします」

盗賊「X……?」

ザクっ

X「……」

盗賊(!?三人目か……くそ一体ずつだって辛いってのに、二体一とは)

シン「僕は闘いませんから安心してください。といいますか、Xさん一人で十分お釣りが来るんですよ」

X「……」



29

--北の森--

X「お前の相手は……俺だ」
 
盗賊「……」
 
盗賊の前に黒いコートを着た大男が立ちふさがる。
 
X「……いくぞ」
 
そう宣言するとXは走りだした。
 
ギィン!
 
盗賊「く!」
 
そして繰り出されたXの蹴りをナイフで受ける盗賊。
 
ギリギリ
 
X「防ぐか……ふん……いくら魔王討伐パーティの一員と言っても」
 
Xは足を引いたかとおもいきや、その反動で回し蹴りを盗賊にたたき込んだ。
 
ドゴ!
 
盗賊「がは!」
 
X「……所詮はただの人間よ」
 


30

--北の森--
 
勇者「はっ、はっ」
 
アマゾン「待てきー!逃げるなきー!」
 
逃げる勇者を追うアマゾン。
 
アマゾン「きー!もらったきー!」
 
アマゾンはルパンダイブで勇者に覆い被さる。
 
勇者「きゃっ!?」
 
アマゾン「ききききー!。じっとするきー!」
 
アマゾンは勇者の手足の自由を奪った。
 
アマゾン「ききききー!何が注意しろだきー!こんなんただの少女だきー!とても魔王倒したなんと思えないきー!」
 
勇者「離してっ……!」
 
がさがさ
 
アマゾン「誰が離してやるもんですかきー!大人しくしてろきー!」

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