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51

--処刑場--

処刑場に盗賊達が到着し、勇者に向かって歩いていく。

一般人D「おお!!勇者さん達と王様だ!!」

一般人E「きゃああああ!!」

歓声が湧きあがる。

一般人F「ふざけんなああ!!てめぇら西の王国を見殺しにしやがって!!」

兵士V「おいお前やめろ!!虚言を吐くな!!」

見習いB「やめろ……見習いA」

一般人F改め見習いA「!?見習いBまで……なんでだよおまえだって恨んで……なんだよその格好」

見習いB改め兵士X「……いいからやめるんだ。ここで言ったって仕方がないだろ」



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--処刑場--

王様「それではこれより処刑を開始する。処刑する者の名は魔王軍幹部の魔族、サキュバス!!魔王軍の残党であるサキュバスを処刑したその時、長きに渡った魔王との戦いは終わるのだ!!」

民衆「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

賢者「……」

闘士「……」

踊子「……」

兵士X「……?ん?……」(あの女……なにか)

王様「それでは魔王を倒した勇者に処刑を任せたいと思う。勇者、前へ!!」

勇者「……っ」

勇者は一瞬自分が呼ばれたものと錯覚し反応した。

勇者(違う……私は魔族ということで処理されるのね……いや、でも大賢者様が勇者?……)

盗賊「……」

盗賊が大剣を持って勇者の横まで歩いていく。

母「え?え?うちの子が勇者だったの!?あの子ったら何も言わないでまぁ!」

勇者「……」

盗賊「……」

勇者「……大賢者様……ですよね?」

盗賊「っ!!」

勇者「……大賢者様なんですよね……大賢者様なら声を……聞かせてください」

盗賊「……」

王様(気付いたか……)



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--処刑場--

勇者「大賢者様じゃない……のね……盗賊……なんでしょ」

盗賊「気付いて……たのか」

王様「それでは死刑を執行せよ!!」

勇者「やだって……言ったのに」

盗賊「……だって」

兵士Q「勇者様、早くお願いします」

盗賊「!!……っく」

盗賊は大剣を振り被る。

勇者「なんで……よりによって……君なのよ」



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--処刑場--

男の子「今なら間に合うよ」

勇者「!!その声」

男の子「うん、僕だよ。また会いに来るって言ったでしょ」

勇者「そんなだって警備が」

男の子「今僕を認識できるのは君だけなんだ。ほら、どうする?今にも斬られちゃうよ?」

勇者「何を……する気なの」

男の子「ここにいる人間全てを塵にしてあげる」

勇者「!!!!」

男の子「もちろん君の大事な人は無傷でね」



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--処刑場--

勇者「そんなことが……できるの?」

盗賊「?……」(誰かと話している?誰もいないのに?)

王様「どうした勇者よ!!いつまで待たせるのか!!」

男の子「できるよ。君が望むなら一瞬さ。さぁどうする?」

勇者「……っうく」

男の子「……」

勇者「私は……私だって本当は生きたいっ」

盗賊「!!!!」

勇者「でも……私はみんなのために死ぬの。それはもう決めたことなの」

男の子「……」

勇者「盗賊お願い……やって」



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--処刑場--

盗賊「……っふ」

王様「できんのなら私がやるまでだ。勇者よ、剣を貸すがよい」

盗賊「その言葉が聞きたかったんだ」

勇者「……!?」

盗賊「一緒に生きよう」

男の子「……」

王様「!?何を言い出」

盗賊「みんな!!」

闘士「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

大賢者「!?」

ドゴン!!

闘士は横にいた大賢者を殴り飛ばす。

大賢者「っっがっは!!」

踊子「眠れや眠れ~」

踊子の舞を見て兵士達が眠って倒れていく。

兵士P「お、王様を守れ!!」

賢者「水属性魔法レベル2」

ドバシャアアアン!!

兵士達「あぶはぁっ!!」

盗賊「ザ・勇者パーティご乱心☆」



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--処刑場--

ワーキャー

盗賊は勇者の鎖を解き布を取る。

勇者「ぶはっ!?な、なにをしてるんだお前達は!!」

盗賊「勇者を助けてるに決まってんだろ。ってあれ?なんか可愛らしい角が生えちゃってる……もしかして狙ってる?」

勇者「!!み、見るな!!これを……ってなんだ狙ってるって!!」

盗賊「じゃあ……誘ってる?」

勇者「どういう勘違いをしたらそうなるのっ!?」

兵士L「ちぇい!!」

兵士O「はああ!!」

盗賊の後ろから二人の兵士が飛びかかってくる。

勇者「あぶないっ!!」

ザシュ!!

盗賊の一閃によりなぎ倒される兵士達。

盗賊「やば、これ重い……やっぱ勇者に返すよこれ」



58

--処刑場--

ワーキャー

王様「どういうことじゃ……勇者よ」

盗賊「俺は勇者じゃねぇ盗賊です。勇者様に仕える……な」

王様「……理解していなかったのか?私の話を」

盗賊「した。ただあんたの話より勇者のほうが大事なだけ……前の魔王とその側近の気持ちが今なら少しだけわかるかな」

王様「馬鹿なことをしたぞ……どのみちすぐ鎮圧されるのだ」

盗賊「そんなことは知らない。俺は盗賊、ほしい物は奪う」

ワーキャー

王様「……受付」

受付「ここに」

盗賊「!?」

王様の後ろには受付が隠れていた。

受付「実に盗賊らしいですね。なら、私はアサシン、主の敵はコロス」



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--処刑場--

王様「……勇者以外生かしておかんでいい。ヤレ」

受付「はい、主様」

ヒュン

ギィィン

盗賊「っっぐ!!!」

盗賊(早すぎる!!おかしい、俺のスピードは人類最速クラスのはずなのに!!)

勇者「あう……」

盗賊「勇者も手伝って!!俺一人じゃとてもじゃないけど」

勇者「だ、だって私は……」

受付「私以外に気を割いていいんですか?」

受付のナイフは盗賊に防御する時間も与えず、腹を切り裂いた。

盗賊「ごふっ!!」

ドサ

崩れるように盗賊は地に伏した。

受付「次はあなた、あなたはダルマにして主様にささげます」

受付は勇者に向かう。

勇者「ひ……盗賊……」



60

--処刑場--

賢者「あ、あーあー!皆さん、聞いてください実は」

大賢者(いかん!)「詠唱封印魔法!!」

賢者「……っ……!?」(声がでない!?)

振り返ってみると踊子もそうらしい。

賢者(これだけ広範囲でありながらな僕達以外に魔法がかかっていない……対象を選択しているのか……さすが大賢者!!)

踊子(アー……声が出ないとなると賢者さんは使えないな……)

踊子は舞によって攻撃力と速力を上げる。

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