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101

--宿屋--

盗賊「そんな知略にとんだことを、あの戦場でやっていたとは……」

賢者「何を言ってるんです。相手の属性を看破できていたのは、盗賊君の鑑定眼のスキルのおかげじゃないですか」

盗賊「鑑定眼?何それ?弱点を見つける透視眼じゃなくて?」

一同(そのスキルが無くなってたのかよ……)

パーティにおける盗賊の価値がさらに低下した。

盗賊「そういや勇者さんの属性って……」

勇者「ん!?えっとねぇ……全部wwえへへ」

盗賊「ふざけんなよ!!」




102

--宿屋--

盗賊「絶対それ言いたくて話始めたろ!!」

勇者「ち、違うもん!!」

盗賊「何がもん、だ!27歳!!」

勇者「言うなそれまじでえええええええ!!」

賢者「合法……ロリ!!ゴクッ」

盗賊「!?闘士!!やっちまえ!!」

闘士「お、おで!!」

闘士に捕まる賢者。

賢者「な、なぜだ!?なぜこんなことを盗賊くううううううううぅぅぅん」←ドップラー

賢者と闘士がパーティから離脱した。

踊子「もう今日行くのやめません?」



103

--宿屋--

賢者「そ、それでは次に……ステータスについて発表したいと思います」

闘士「お、おで!!」

勇者「するするー!!」

盗賊(こいつ……自分の有能さをひけらかして楽しんでやがる!!)

賢者「非常に便利なことに今はステータスチェッカーってものがありましてね。細かい数値まではわかりませんが、10段階で測ってくれるんです」

盗賊「へぇめっちゃ便利だね。ステータスはこうげき、ぼうぎょ、まこうげき、まぼうぎょ、たいりょく、まりょく、びんしょうせい、ぎじゅつの8項目だったよね」

賢者「その通りです。ゲームと違って、どんなに鍛えても技術以外はほとんど上がらないんですけどね」



104

--宿屋--

賢者「一通りチェックし終わりましたね、じゃあ僕から発表しますね」

勇者「いぇいいぇーい!!」

盗賊「うざっ」

賢者「見ずらいでしょうから縦にしますね。
こうげき2
ぼうぎょ3
まこうげき8
まぼうぎょ10
たいりょく1
まりょく9
びんしょうせい3
ぎじゅつ6
総合点42
平均=5.25
って感じですね」

盗賊「縦って何」

勇者「おお、なかなかやるじゃないか。平均5を超えてくるってのはすごいことだ」

賢者「ありがとうございます」

盗賊「ねぇ、縦って何」

踊子「うるせぇよお前。ちょっとだまっとけ」

盗賊「えぇえ!?怖い!!表情も声もいつも通りなのにセリフだけ超怖い!!ごめんなさいっ!!」



105

--宿屋--

賢者「じゃあ踊子さんいきますか」

踊子「お願いします~」

賢者「お、たかっ
こうげき1
ぼうぎょ3
まこうげき4
まぼうぎょ7
たいりょく5
まりょく10
びんしょうせい7
ぎじゅつ9
総合点46
平均=5.75」

闘士「す、ごい」

勇者「……」

盗賊「0.5しか違わないじゃん」

賢者「0.5がどれだけ違うかわからないんですか?とんでもない差ですよ」

盗賊「……そうなの?」

賢者「属性とか職業とか、色々な分野で勝負の勝敗は決まってきますが、これだけステータスで差をつけられてしまっては正直負けは必至ですね」

盗賊「……0.5だよ?」

賢者「総合点の差で言えば4点です。この4点ですが、僕の総合点が42なので、僕の力の約10%に値します」

盗賊「う……%で直されると」

賢者「わかってもらえたでしょうか」

盗賊「あい……」



106

--宿屋--

賢者「では次、闘士君ですね」

闘士「お、おで」

賢者「闘士君は、と
こうげき7
ぼうぎょ9
まこうげき1
まぼうぎょ7
たいりょく9
まりょく1
びんしょうせい3
ぎじゅつ3
総合点40
平均=5」

踊子「闘士らしく肉体系が強いですねぇ~」

賢者「えぇ、最強特化の10が無いですが、苦手な部分を切り捨てたいいステータスです」

盗賊「最強特化?」

賢者「その職業が最も特化している部分です。鍛錬を積むだけでは10には到達せず、少なからず才能を必要とします。そして次点で特化しているものが9になるんですよ」

盗賊「ふぅん……闘士君は才能ないのかwww」

闘士「……」







盗賊「アッー!」



107

--宿屋--

賢者「あと誰が残ってましたっけ?」

盗賊「ひ、ひどいっ!!」

賢者「冗談ですよwwえっと盗賊君は、
こうげき2
ぼうぎょ2
まこうげき1
まぼうぎょ1
たいりょく1
まりょく1
びんしょうせい4
ぎじゅつ7
総合点19
平均=2.375」

盗賊「異常なまでに低くない!?」

勇者「まぁ、妥当か」

踊子「ですねぇ~」

盗賊「異常なまでに俺低く見られてない!?」

賢者「あ、これは昔こっそり測ったやつでしたww本当は、
こうげき4
ぼうぎょ3
まこうげき3
まぼうぎょ6
たいりょく4
まりょく4
びんしょうせい10
ぎじゅつ9
総合点43
平均=5.375」

盗賊「おっしゃあ!!結構高い!!」

勇者「ほう……」

賢者「募集メンバー3人の中では一番高いですね」

踊子「ならその分仕事して欲しいとは口が裂けても言えませんね~」

盗賊「どっちにしろ叩かれるのか!!」



108

--宿屋--

賢者「では最後に我らが勇者様ですね」

勇者「勇者っ、楽しみっ!!」

盗賊「オチが見えるぜ……」

賢者「……
こうげき9
ぼうぎょ9
まこうげき9
まぼうぎょ9
たいりょく9
まりょく9
びんしょうせい9
ぎじゅつ9
総合点72
平均9……」

盗賊「つええなんてもんじゃなかった!!」

賢者「まさか……これほどとは」

踊子「すっごおおい~」

盗賊「てかお前もう一人で魔王倒してこいや!!なにが0.5の差は激しいだよ!!」

勇者「ひ、ひどい!!ついてきてくれるってゆったのにっ!!」

盗賊「知るか!!強すぎンだよお前!!むしろお前が魔王だ!!」

勇者「うわーん!!墓までついてくるっていったのにー!!」

賢者(……おやぁ?)



109

--宿屋--

賢者「まぁ、ここまで言っておいてなんですけど、属性とステータスで全てが決まるわけじゃないですからね。……死ぬほど重要ですけど」

盗賊「しかしあれだ。まじでなんでいまさらこんなこと説明しはじめたんだ」

勇者「作っちゃった設定をどっかで出したくて仕方がなかったんだろ」

盗賊「さっきからなんかみんな変ですよ。現実ですよここ」



110

--宿屋--

翌日。

勇者「よしっ!!今日こそいくぞ!!今日こそ本気出す!!」

盗賊「キリっ」

勇者パーティは魔王城へと向かった。


--魔王城--

ワーウルフ「……報告が遅れましたが、どうやらサキュバスはやられたようです」

魔王「ぬぅ……サキュバスがか……そうか、惜しい」

ワーウルフ「……魔王様?」

魔おh「うぐっ!!…だ…ま……つか……」

ワーウルフ「魔王様!?」

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