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90

--宿屋--

勇者「……どうだった?」

盗賊「まさか……わざとだったんですか。髪の毛がこれ見よがしにテーブルに置いてあったのも、俺に本を渡したのも」

勇者「うん……」

盗賊「なんでですか。どうして」

勇者「……私を知っておいて欲しかった。私がどんな想いで勇者をやっているのかを。あの時みたいに君が……身を犠牲にしてまで守る必要のある存在なのかを」

盗賊「……」




91

--宿屋--

盗賊「なんでいきなり……」

勇者「答えろ」

勇者さんは真面目な顔で俺の反応をうかがっている。

盗賊「……意外と無敵じゃないんですね」

心は

勇者「!!」

盗賊「やっぱり勇者さんには俺達仲間が必要ですよww」

勇者「答えになっていない!!」

盗賊「墓までついていきますよ」

勇者「!?」

勇者「こ、答えに」

盗賊「俺は勇者っていう職業の人じゃなくて、勇者さんについていくと決めたんですから」



92

--宿屋--

勇者「よ、よくまぁそんなことを……」

盗賊「あ、てか勇者さんて今27歳くらいなんですか?」

勇者「な!?」

盗賊「びっくりしました。15歳くらいにしかみえないっすよ。背も低めだし童顔だし乳は控えめだし」

勇者「うがっ!!??」

盗賊「あとですね、やたら貧乳を何かのせいにしたがってましたが関係ないんじゃないかと思います^^」

勇者「おまえええええええええええええええええええ!!胸について言いすぎだろおおおおおおお!!」



93

--西の王国、上空--

バサッバサッ

サキュバス「くそっ……二度もしくじったら魔王城に帰れるわけもないわ……おのれ勇者め!!」

サキュバスが包帯だらけの姿で空を飛んでいる。

サキュバス「ん?あれは……」



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--宿屋--

勇者「よし……準備はいいな?いくぞ!!」

一同「おお!!!!」

勇者「っとそうだ、その前に確認しておきたいことがある」

盗賊(まさか……あれを言う気なのか……?)

勇者「すごいいまさらなんだが、みんなの属性を教えて欲しい」

盗賊「うわいまさらぁー……」



95

--宿屋--

賢者「僕は基本的になんでもいけますが、巨乳、貧乳、つるぺた、妹、ツインテール、獣耳、ニーソ、ロリって感じでしょうか」

踊子「わたしは両刀ですねぇ~」

闘士「BL、つなぎ、ショタ」

勇者「そっちの属性じゃないよ!!しかもみんなやばいよ!!」

盗賊「俺は勇者ですね」

勇者「なっ!!……あう/////」

賢者(……何かあったか?)



96

--宿屋--

賢者「ではまじめにいきまして、僕は水属性です」

踊子「わたしは氷属性ですよ~」

闘士「つ、土」

盗賊「俺は勇者ですね」

勇者「流れ読めよ」

盗賊「風」

賢者「踊子さん氷属性だったんですか。上位属性いいなぁ」

盗賊「あのさ、魔法使いと別れる時にもいってたけど、上位属性ってなに?」

賢者「勉強してこなかったんですか?」

盗賊「実技ばっかだったのうちのギルド……」



97

--宿屋--

賢者「まさかいまさら属性について講釈するはめになるとは思いませんでした」

勇者「多分書きどころがわからなかったのだろう」

踊子「そういう話はしちゃだめですよ~」

賢者「ではまず、属性は全部で6つあります」

盗賊「あぁ、それは知ってる」(過去編で知った)

賢者「火、水、土、風、氷、雷となるわけなんですが、氷と雷は使える者が少なく、また強力であるため上位属性と呼ばれています」

踊子「わたしはすごいんですよぉ~」

盗賊「まじか!!……あれ?リストラした魔法使いの属性ってたしか」

賢者「上位属性の雷です」

盗賊「……俺がリストラされるべきだったんじゃね?」



98

--宿屋--

賢者「ちなみに属性によって得意分野もかわってきます。火は攻撃メインで、水は治癒系が多く、土は肉体強化が得意で、風は補助って感じですかね」

盗賊「ほうほう。上位属性のは?」

賢者「氷と雷ですか。氷は回復、補助、攻撃をこなし、雷は攻撃、補助ですね」

盗賊「得意分野多いな」

賢者「上位属性ですから。ちなみに氷のほうが一個多いからすぐれているのか、というと一概にそうとは言えません。なぜなら雷は超強力なMAP兵器があるんで」

盗賊「スパロボっすか」

踊子「経験値稼ぎにもってこいですぅ~」

盗賊「ねぇ、やっぱし俺いらなくない?ねぇ」



99

--宿屋--

勇者「しかしその属性も、有効な職業を選ばなくては宝の持ち腐れになる」

盗賊「ほうほう、といいますと?」

勇者「簡単に言えば攻撃を得意としない属性なのに、職業が攻撃魔法しかなかったりとかな」

盗賊「なるほどねぇ」

勇者「他にも性格や思考等、色々な要素が複雑にからんでいて、適性の職業を選ぶのは難しいんだ。中には生まれながらにまともに機能しない組み合わせを持つ者もいるしな」

盗賊「へぇ~」

勇者「その点君たちはあらゆる面から見て、中々いいと思うよ。やはり王国が作った適性検査なだけはある」

賢者「あの検査はそこまですぐれていたものだったんですね」

勇者「うん。例えるなら裏ボスを倒すのはかなりきついが、ストーリー上のラスボスを倒すくらいなら十分なんじゃないかって感じ」

盗賊「なんすか裏ボスって。なんすかラスボスって。ストーリーってなんすか」



100

--宿屋--

賢者「しかし上位属性だからといって、必ずしも他の属性に勝てるわけではありません」

盗賊「まだ続くの?」

賢者「つるぺたロリとむっちり巨乳お姉さんのどちらが優れているか、ということと同じように」

盗賊「なんでそんな例えをだしたのさ」

賢者「例に出すなら、火は水に弱いんです」

盗賊「消化されちゃいますしねぇ」

賢者「ゆえに敵はどの属性が弱点なのか、自分が相性悪かったらどう立ち向かえばよいのか、など、非常に戦略的なことをやってたんですよ今まで」

盗賊「今までなんにも考えずに速度上昇うって、ナイフに風属性付加して殴ってたわww」

賢者「言っときますけど、たまに盗賊君の攻撃で回復してたモンスターいますからね」

盗賊「まじで!?ごめんなさい!!」

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