SSとか小説を載せるかもしれません。
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--誰かの過去--
それから私は王国に連れて行かれることになる。玉座の間で初めて王様に会った。
王様「君か……こんな幼いのに大変なことだ」
?「……」
王様「……大賢者」
??改め大賢者「はっ」
王様「この子の世話をお前に任せる」
大賢者「お任せください」
--誰かの過去--
それから私は王国に連れて行かれることになる。玉座の間で初めて王様に会った。
王様「君か……こんな幼いのに大変なことだ」
?「……」
王様「……大賢者」
??改め大賢者「はっ」
王様「この子の世話をお前に任せる」
大賢者「お任せください」
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--誰かの過去--
大賢者「君は今までも辛い人生を送って来たらしいな。だがこれからだ。君の過酷な運命はここから始まる」
?「……?」
もう嫌だった。
大賢者「数年後、この世界に魔王が誕生する。強大な力を持った人類の敵だ」
もう嫌だったのに。
大賢者「魔王を倒せるのは古今東西、どんな書物を見ても勇者しかいない」
もう
大賢者「君が世界を救うんだ!!『勇者』よ!!」
83
--勇者の過去--
そこから本当の過酷な日々が始まる。
?改め勇者「はっ、はっ、はっ、はっ!!」
大賢者「まだだあ!!まだ甘いっ!!」
ごすっ
勇者「ごぶっ!!」
大賢者は、先代勇者パーティの一員だったらしく、年齢を感じさせない戦闘能力を持っていた。
大賢者「世界の平和のために!!人類の笑顔のために!!決して勇者が屈してはならぬ!!」
勇者「がっは!!」
この過酷な訓練のせいで貧乳になった。
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--勇者の過去--
?「ふぅぅむ。非常に興味深いでーす。勇者が勇者足りうる、この勇者因子なるもの……」
勇者「……」
午前は戦闘訓練、午後は何かの実験に付き合わされた。これも世界平和のためだという。
研究員も私を大切にしてくれた。
あくまで実験材料としてだが。
?改め研究員「ではちょっと電撃を流しますね?その際の勇者因子の反応を見たいので」
この過酷な実験のせいで貧乳になった。
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--勇者の過去--
何年経ったかわからない。私は気付けば大賢者をゆうに上回る戦闘能力を身に着けていた。
大賢者「ふぅむ!あっぱれだ!!」
大賢者は私を憎んでしごいていたのではない。単純に世界のために私を鍛え続けていた。だから私がノルマを達成する度に、嬉しそうに喜んでいたことを覚えている。
また戦闘訓練んだけでなく、学業や一般常識、魔法学に至るまで全てを大賢者から学んだ。大賢者はあらゆる意味での私の師であったと言える。
そして数がわかるようになって私の年齢が26歳だということがわかった。
そろそろ結婚適齢期的にアレなんだということも。
カップ数については途中で学ぶことを放棄した。
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--勇者の過去--
大賢者「魔王が現れた」
勇者「……わかりました。今までありがとうございました」
大賢者「うむ……しっかりな」
勇者「は」
--玉座の間--
勇者「というわけで魔王を倒しに行こうと思います」
王様「おお。頼んだぞ、勇者よ。この大剣を持っていくといい」
勇者「ありがとうございます。では」
王様「あ、そうだ、ちょっとまて」
勇者「?」
王様「お供を今別室で待機させているんだ」
87
--勇者の過去--
勇者「しかし……私一人でも大丈夫かと思いますが」
王様「いやいや、お供はいるよ。仲間というのはいいものだ。旅をしてみればわかる」
勇者「そうなん……ですか」
なぜかサーカスにいた頃を思い出した。
勇者(仲間……か)
淡い期待を抱いてしまったのを覚えている。
私は王様に言われた通りに会議室まで足を運んだ。
男B「せんせーwwwwww勇者ってのは一人じゃないんすかwwwwwwww」
受付「え?もちろんそうですけど?」
男B「え?」
受付「え?」
中から声が聞こえた。
88
--勇者の過去--
受付「皆様は勇者のお供に選出されたというわけですが」
俺「お供!?勇者じゃなくて?」
受付「はい、そもそも今回の募集は勇者様のお供をぼしゅ、!!」
男A「そうだったのか……」
男B「え?wwどゆことどゆことwwww」
どうも中では説明の行き違いがあったようだ。
受付「そ、それでは勇者様と一緒に魔王討伐に行っていただくわけですが、」
男A「納得いかない!!」
俺「!?」
男C「お、おで」
男A「一大決心をして来たというのにあんまりだ!!」
……一大決心……だと?
ふざけるな……私が一体どんな思いで人間を……人間を!!
男B「そ、そうだそうだwwww一w大w決w心wwwwwwwwwww」
君たちが一体どんな経験をしてきた、君たちが一体何を積み上げてきた!!それを!!!
受付「あ、あっとぉ、えっとおぉ」
勇者「そこまでだ!!」
私は生まれて初めて怒りを表現した。
勇者「結果に不満があるのなら、それを覆すだけの力を私に見せてみろ!!」
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--宿屋--
パタン
盗賊「……」
盗賊はそこまで読んでから、ことの重大さに気付き本を閉じた。
盗賊「あー……」
勇者さんの過去だ。
盗賊「あー……」
勇者「ちゃんと読んだか?」
盗賊「ひっ!?ゆっゆゆゆ、貧乳さん!?」
勇者「そこまで言ったなら勇者って呼べよ!!」
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