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21

--第十二のダンジョン地下二十三階--

勇者「ふぅ、結構敵が強くなってきたな。みんな、大丈夫か?」

魔法使い「バリよゆーwwwww」

賢者「なんとか大丈夫です」

闘士「お、おで」

踊子「しかし最後のほうのダンジョンなだけあって、敵が強いですね~」

賢者「えぇ、明確に弱点属性で攻撃しないとろくに攻撃が入りませんからね」

勇者「え?そう?」

魔法使い「バリよゆーwwwww」

賢者「……勇者さんはごり押し安定ですね」

踊子「魔法使いさんも火力高いから、弱点である土属性以外には押せちゃいますしね~……」

賢者(盗賊君……今は何してるのかな)
22

--第十二のダンジョン地下六階--

モンスターがあらわれた!!

モンスター「くしゃあああああ!!」

ミミズのようなモンスターが群れとなって襲いかかる。

盗賊王「……離れてろ」

部隊長A「了解」

盗賊が何かを呟いたかと思うと、周囲に無数の風の刃が出現する。

盗賊王「範囲殲滅、風属性レベル3」

ドシュドシュドシュドシュドシュ!!!!!

モンスター「きゅあああああああああ!!!!」

数十匹いたモンスター達は一瞬で肉塊へと変貌する。

部隊長C「いいのかコン?こんな出だしから大技使ってしまって」

ドスドス

盗賊王はモンスターの死骸にナイフを突き立てる。

部隊長A「マジックドレイン。これですぐさま魔力は満タン……か」



23

--第十二のダンジョン地下三十五階--

勇者「……どうやらここが最深部のようね」

??「ふおおおふおおおお」

踊子「あれがここのボスですかぁ……なんかキモイですね」

賢者「魚っぽいような軽くジュゴンのような……でも水中にいるわけではないし」

ニンギョ「うううううううううううううううううううううううううううう!!!!」

魔法使い「テラサイレンwwwwwwwwwwwww」

闘士「怖いの……苦手」



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--第十二のダンジョン地下三十五階--

勇者「先手必勝!!炎属性付与!!」

勇者は自分の大剣に炎属性をつけ、ニンギョに突進する。

魔法使い「先手必勝wwwwwwハイパーサンダーwww」

ビッシャアアアアアアアアアアン!!

ニンギョ「ああああああああああああああああああああ!!!!」

ニンギョは苦しみながら、真っ暗な瞳で勇者一行見る。

賢者「う!!」

人のような顔を持つニンギョの瞳には呪いの力があった。

闘士「う、うご……けない」

踊子「闘士さんはともかくとして、なんで魔法耐性が高いはずの賢者さんまで食らってるんですか!!……さては貴方も怖いの苦手なんですね」

賢者「うっ!?」



25

--第十二のダンジョン地下三十五階--

勇者「いいいいいいいいいいいやあああああああ!!!」

勇者が剣を振りぬく。

ズバッ

ニンギョ「やああああああああああああああああああ!!!!」

ニンギョは斬られ焼かれて絶叫する。

勇者「う、ぐっ!!」

さすがの勇者もその絶叫には耐えられず耳を塞ぐ。

踊子「こ、これは辛いです!!頭が~!」

魔法使い「そうおん!wwwあwたwまwいwてwえw」

ニンギョ「あああああああああああああああああああ!!!!」

闘士「うぐ……」

ドサリ

闘士がいきたえた。



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--第十二のダンジョン地下三十五階--

踊子「あ、ありゃ闘士さんが死んでますね~……っつ!どうやらこれ、某ゲームで言うところの死の呪文みたいな感じなんですね」

賢者「らしいですね……あの目で動かせなくして呪言で殺す……というわけですか」

踊子「……賢者さん、親父ギャグですか?」



27

--第十二のダンジョン地下三十五階--

ニンギョ「ああああああああああああああああああああああ!!!!」

踊子「てゆうかやばい!!これずっと聞かされ続けてるけど、すごくまずい気がします!!ぐんぐん命が減ってる気がします!!」

勇者「くっっ!!攻撃された痛みを跳ね返してるって感じだなこれは」

賢者「うううう!!か、回復持続!!」

賢者は勇者達に回復魔法をかける。

賢者「も、もっと早めに気付けていれば呪い無効の障壁を貼れたんですけど……ごめんなさいあとは」

ドサリ

賢者がいきたえた。



28

--第十二のダンジョン地下三十五階--

勇者(!!どうしよう、次の攻撃で倒しきれなかったら……さらに強力に跳ね返されて全滅しちゃうかもしれない)

踊子「ぅぐうう!!!」

ニンギョ「ああああああああああああああああああああああ!!!!」

魔法使い「いつ息継ぎしてんだよwwwwwwwおg」

ドサリ

魔法使いがいきたえた。

踊子「……つ、詰んだんじゃないですか?」



29

--第十二のダンジョン地下三十五階--

勇者「くそ!!」(迷ってる時間が無駄だった!!どうせなら全員で攻撃するべきだったか!!)

踊子「ああ……ど、どうします?私もそろそろげ……限界なんですけど~」

ニンギョ「あああああああああああああああああ!!」

勇者「……奥儀を叩きこむ。攻撃力を上げてくれ」

踊子「わかりました~……」

しかし踊子の足はおぼつかず、満足に踊ることが出来ない。

盗賊王「……無様だな」

勇者「!?誰だ……」

ヒュッ

風のような速さで駆けてきた盗賊王は、

ニンギョ「ぎょあ?」

ザバシュ!!

ニンギョの首を切り裂いた。



30

--第十二のダンジョン地下三十五階--

ニンギョ「あぽ8r4yhがじぇがうぇが!!!!」

首を切り裂かれたニンギョは声にならない悲鳴をあげ、血の海に沈んでいく。

ドズン

盗賊王「攻撃射程、攻撃力4段階上昇」

盗賊の右手で持っているナイフが風を纏った。その長さは3メートルに至る。

盗賊王「シッ!!」

ズブズブズブズブっ!!!!

ニンギョ「あおえうりhが9うぇりhがおうぇg!!!!」



勇者「……君は……盗賊?」

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