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31
--第十二のダンジョン地下三十五階--
盗賊王「……違う、俺の名は盗賊王だ」
勇者「!?……もしかして今世間を騒がしているのは……」
踊子「大泥棒さんじゃないですか。よくは知らないけど落ちましたね~」
盗賊王「ざけろ。お前らこそこんな雑魚一匹狩れんのか?……人類最強のステータスを持っていながら不甲斐ない……」
踊子「ぴきぴき!!」
勇者「……王国には帰らなかったのか?」
盗賊王「あぁ、俺はまだ目的を果たしていないのでな」
勇者「目的?……」
盗賊王「……魔王討伐だ」
勇者「!?」
--第十二のダンジョン地下三十五階--
盗賊王「……違う、俺の名は盗賊王だ」
勇者「!?……もしかして今世間を騒がしているのは……」
踊子「大泥棒さんじゃないですか。よくは知らないけど落ちましたね~」
盗賊王「ざけろ。お前らこそこんな雑魚一匹狩れんのか?……人類最強のステータスを持っていながら不甲斐ない……」
踊子「ぴきぴき!!」
勇者「……王国には帰らなかったのか?」
盗賊王「あぁ、俺はまだ目的を果たしていないのでな」
勇者「目的?……」
盗賊王「……魔王討伐だ」
勇者「!?」
32
--第十二のダンジョン地下三十五階--
踊子「……は、貴方なんかが魔王を倒せるわけないじゃないですかぁ~」
勇者「悪いことは言わない、魔王討伐は私達にまかせて君は王国に戻ってくれ」
盗賊王「……魔王の骨を知っているか?」
踊子「魔王の……骨?確か存在しないことのたとえとして使われる言葉じゃ」
盗賊王「魔王の骨は存在する。かつてこの世界にいた魔王の一部……そしてそれは7つのアイテムに加工されて世界中に流れた」
勇者(そのために盗みを……)
盗賊「王冠、杖、指輪、ペンダント、目玉の置物、腕輪、ナイフ。そのうち5つは既に俺の手にある」
勇者「……それが本当だとして、そんなものを使ってどうしようって言うの?」
盗賊王「さっきから言ってるだろう、魔王を倒す。魔王の骨から作った武器でな!!」
33
--第十二のダンジョン地下三十五階--
勇者「伝説の言う通りだとするなら……それは確かに可能かもしれない……でも!」
盗賊王「ごたごたとうるさいぞ。俺とお前達の戦いはすでに始まっている」
踊子「……」
盗賊王「俺かお前……先に魔王を倒したほうが本当の勇者だ!」
34
--第十二のダンジョン地下三十五階--
踊子(……絶対に無いとは言い切れない……今のこの人の戦闘力はあの頃とは比べ物にならない。伝説のアイテム、魔王の骨を全て集めた状態ならもしかすると……)
部隊長C「ぼ、ボス~早いコン~……亜人より早いってどんな構造してるコンか……ってあれ」
部隊長A「はっ、はっ……勇者一行か」
部隊長C「あれが勇者一行コン?……3人も死んでるし、よわっちそうコン」
踊子「はいぃ?どの口が言いやがりますかこの狐!!」
部隊長C「この口だコン」
ゾク
踊子「!?」
この部屋の入り口にいたはずの部隊長Cは、踊子の後ろから声をかけている。
踊子(はやい!!)
部隊長C「確かボスと因縁があるらしいし、おいらがここでヤッチャオウカコン……」
ぎぎぎ
部隊長Cの爪がナイフ以上の長さに伸び始める。
35
--第十二のダンジョン地下三十五階--
盗賊王「やめろ。その必要はない」
部隊長C「そうコン?でもおいらもうちょっと暴れたいコン~」
盗賊王「ならアジトに帰ったら俺が相手になってやる」
部隊長C「……それは勘弁コン」
盗賊王「帰るぞ、用はすんだ」
勇者「ま、待て盗賊!!」
盗賊王「……今は盗賊王だ」
勇者「私は!!」
盗賊王「……透過魔法、インビジボォウ」
盗賊王の姿は消えてしまう。
勇者「っあ……」
隊員1「はっ、はっ!」(み、皆さん早すぎる!!)
36
--アジト--
部隊長D「お疲れさまでしたボス!魔王の骨、無事に盗めたそうで」
盗賊王「……あぁ」
部隊長D「今、お飲み物をお持ちしますね、あ、それともお風呂の方がいいですか……あ……それとも」
盗賊王「茶」
部隊長D「は、はい!!////」
盗賊王(……)
37
--アジト--
盗賊王「今回任務にあたった者、御苦労だった」
部隊長B「これで後二個だっけ?サクサクGETできてんなwww」
部隊長D「皆さんが東の王国に行っていた間に、私の部隊で調べてみたんですけど、残りの王冠と指輪の場所が特定できました……多分」
部隊長A「確定じゃないのかよ……」
部隊長D「ただでさえ伝説のアイテム扱いなので、情報の真偽性が……まぁでも王冠はほぼ確定でいいと思います。王国の王様が被っているものだそうです」
盗賊王「……」
部隊長C「確かボスの故郷だコン?」
盗賊王「……指輪は?」
部隊長D「あ、はい。これがちょっと曖昧なんですけど、死の砂漠に誰も行ったことのないダンジョンがあるんだそうです。そこのボスが」
部隊長F「なんで誰も行ったことのないとか誰も帰って来た者はいない、とかの情報って存在するんでしょうかねぇ」
38
--アジト--
部隊長E「しかしこのアジトがあるのも死の砂漠ですが見たことがありません」
盗賊王「場所はわかるのか?」
部隊長D「はい、今日偵察に行ってきた結果、どうもそれらしきダンジョンがあるそうです」
盗賊王「ふん……」
部隊長A「……どうするんだ?」
盗賊王「……よし、次の目的は指輪だ。2、4、5部隊に用意させろ」
部隊長E「!!はい!!わたくしの全てはボスの為に!!」
部隊長B「うぅーし!働いちゃうかぁ」
部隊長D「はい!!ボスのために!!」
盗賊王(いつからこいつら俺のことをボスって呼び始めたんだろう……)
39
--アジト--
その夜。
部隊長B「しっかしお前さー働きすぎじゃない?俺達は入れ替わりでやってるから大丈夫だけどお前だけ続けっぱじゃん」
部隊長Bは酒の入ったグラスに口をつける。
盗賊王「俺は俺のやりたいようにやってるだけだ……」
部隊長A「ふ、本末転倒にならないようにな」
部隊長B「しっかしお前変ったよなー、ギルドにいた頃とはぜんっぜん!」
盗賊王「……かもな」
カラン
40
--アジト--
部隊長D「ボスもきっと戦いばっかして疲れてるに違いない!……よ、よおおし今日は私がマッサージをしに……////」
部隊長Dは枕を持ってアジトを徘徊している。
部隊長D(ってあれ!?ボスの部屋の前に誰かいる!!)
盗賊王「……こんな夜中に何の用だ」
隊員A「あ、あのお疲れだと思いましたので、このハーブを是非ボスに……と」
盗賊王「ハーブ?」
隊員A「はい!このハーブは疲れにすごく効くと評判のハーブでして、私が摘んでまいりました!」
盗賊王「……」
隊員A「……お気に召さなかったでしょうか?」
盗賊王「お前は確か、東の王国に行った部隊の隊員だったよな?帰ってきてばかりだと言うのに……」
隊員A「あ」(私のことを覚えていてくれたんだ……)
盗賊王「……ありがたくもらっとく。だが自分の体も気にしろよ」
隊員A「あ、ありがとうございます!!」
部隊長D「……ライバル?」
--第十二のダンジョン地下三十五階--
踊子「……は、貴方なんかが魔王を倒せるわけないじゃないですかぁ~」
勇者「悪いことは言わない、魔王討伐は私達にまかせて君は王国に戻ってくれ」
盗賊王「……魔王の骨を知っているか?」
踊子「魔王の……骨?確か存在しないことのたとえとして使われる言葉じゃ」
盗賊王「魔王の骨は存在する。かつてこの世界にいた魔王の一部……そしてそれは7つのアイテムに加工されて世界中に流れた」
勇者(そのために盗みを……)
盗賊「王冠、杖、指輪、ペンダント、目玉の置物、腕輪、ナイフ。そのうち5つは既に俺の手にある」
勇者「……それが本当だとして、そんなものを使ってどうしようって言うの?」
盗賊王「さっきから言ってるだろう、魔王を倒す。魔王の骨から作った武器でな!!」
33
--第十二のダンジョン地下三十五階--
勇者「伝説の言う通りだとするなら……それは確かに可能かもしれない……でも!」
盗賊王「ごたごたとうるさいぞ。俺とお前達の戦いはすでに始まっている」
踊子「……」
盗賊王「俺かお前……先に魔王を倒したほうが本当の勇者だ!」
34
--第十二のダンジョン地下三十五階--
踊子(……絶対に無いとは言い切れない……今のこの人の戦闘力はあの頃とは比べ物にならない。伝説のアイテム、魔王の骨を全て集めた状態ならもしかすると……)
部隊長C「ぼ、ボス~早いコン~……亜人より早いってどんな構造してるコンか……ってあれ」
部隊長A「はっ、はっ……勇者一行か」
部隊長C「あれが勇者一行コン?……3人も死んでるし、よわっちそうコン」
踊子「はいぃ?どの口が言いやがりますかこの狐!!」
部隊長C「この口だコン」
ゾク
踊子「!?」
この部屋の入り口にいたはずの部隊長Cは、踊子の後ろから声をかけている。
踊子(はやい!!)
部隊長C「確かボスと因縁があるらしいし、おいらがここでヤッチャオウカコン……」
ぎぎぎ
部隊長Cの爪がナイフ以上の長さに伸び始める。
35
--第十二のダンジョン地下三十五階--
盗賊王「やめろ。その必要はない」
部隊長C「そうコン?でもおいらもうちょっと暴れたいコン~」
盗賊王「ならアジトに帰ったら俺が相手になってやる」
部隊長C「……それは勘弁コン」
盗賊王「帰るぞ、用はすんだ」
勇者「ま、待て盗賊!!」
盗賊王「……今は盗賊王だ」
勇者「私は!!」
盗賊王「……透過魔法、インビジボォウ」
盗賊王の姿は消えてしまう。
勇者「っあ……」
隊員1「はっ、はっ!」(み、皆さん早すぎる!!)
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--アジト--
部隊長D「お疲れさまでしたボス!魔王の骨、無事に盗めたそうで」
盗賊王「……あぁ」
部隊長D「今、お飲み物をお持ちしますね、あ、それともお風呂の方がいいですか……あ……それとも」
盗賊王「茶」
部隊長D「は、はい!!////」
盗賊王(……)
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--アジト--
盗賊王「今回任務にあたった者、御苦労だった」
部隊長B「これで後二個だっけ?サクサクGETできてんなwww」
部隊長D「皆さんが東の王国に行っていた間に、私の部隊で調べてみたんですけど、残りの王冠と指輪の場所が特定できました……多分」
部隊長A「確定じゃないのかよ……」
部隊長D「ただでさえ伝説のアイテム扱いなので、情報の真偽性が……まぁでも王冠はほぼ確定でいいと思います。王国の王様が被っているものだそうです」
盗賊王「……」
部隊長C「確かボスの故郷だコン?」
盗賊王「……指輪は?」
部隊長D「あ、はい。これがちょっと曖昧なんですけど、死の砂漠に誰も行ったことのないダンジョンがあるんだそうです。そこのボスが」
部隊長F「なんで誰も行ったことのないとか誰も帰って来た者はいない、とかの情報って存在するんでしょうかねぇ」
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--アジト--
部隊長E「しかしこのアジトがあるのも死の砂漠ですが見たことがありません」
盗賊王「場所はわかるのか?」
部隊長D「はい、今日偵察に行ってきた結果、どうもそれらしきダンジョンがあるそうです」
盗賊王「ふん……」
部隊長A「……どうするんだ?」
盗賊王「……よし、次の目的は指輪だ。2、4、5部隊に用意させろ」
部隊長E「!!はい!!わたくしの全てはボスの為に!!」
部隊長B「うぅーし!働いちゃうかぁ」
部隊長D「はい!!ボスのために!!」
盗賊王(いつからこいつら俺のことをボスって呼び始めたんだろう……)
39
--アジト--
その夜。
部隊長B「しっかしお前さー働きすぎじゃない?俺達は入れ替わりでやってるから大丈夫だけどお前だけ続けっぱじゃん」
部隊長Bは酒の入ったグラスに口をつける。
盗賊王「俺は俺のやりたいようにやってるだけだ……」
部隊長A「ふ、本末転倒にならないようにな」
部隊長B「しっかしお前変ったよなー、ギルドにいた頃とはぜんっぜん!」
盗賊王「……かもな」
カラン
40
--アジト--
部隊長D「ボスもきっと戦いばっかして疲れてるに違いない!……よ、よおおし今日は私がマッサージをしに……////」
部隊長Dは枕を持ってアジトを徘徊している。
部隊長D(ってあれ!?ボスの部屋の前に誰かいる!!)
盗賊王「……こんな夜中に何の用だ」
隊員A「あ、あのお疲れだと思いましたので、このハーブを是非ボスに……と」
盗賊王「ハーブ?」
隊員A「はい!このハーブは疲れにすごく効くと評判のハーブでして、私が摘んでまいりました!」
盗賊王「……」
隊員A「……お気に召さなかったでしょうか?」
盗賊王「お前は確か、東の王国に行った部隊の隊員だったよな?帰ってきてばかりだと言うのに……」
隊員A「あ」(私のことを覚えていてくれたんだ……)
盗賊王「……ありがたくもらっとく。だが自分の体も気にしろよ」
隊員A「あ、ありがとうございます!!」
部隊長D「……ライバル?」
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