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41

--アジト--

盗賊王「よし、出発する。部隊長A、後のことは頼んだぞ」

部隊長A「任された」

部隊長D(あの女の子は今回の任務にはいないみたいね……うし!)

部隊長E「ボスの身の危険は全てわたくしが排除いたします。この身にかえてでも!!」

部隊長D(しまった……忠実な犬がいたか)
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--死の砂漠--

盗賊王「なるほど……ここか。確かに地下へと続く扉がある」

部隊長B「しっかし外あちいな。今回はダンジョンだから隊員は少なめにつれてきたけど、そんでも30人くらいいるぞ?どうするんだ?」

盗賊王「……ここはかなり強力な感じがする。俺と部隊長全員、それと回復系の隊員を一人選出して行こう」

部隊長E「回復系ならわたくしの部隊の隊員2がいいかと。回復、補助、状態異常治癒、対呪と一通りはこなせますゆえ」

盗賊王「よし、そいつを連れてく。後の隊員はここでテントを張って待機」

隊員2「どーもーっ!!隊員2でーす。よろしくおねがいしまーすっ!!」

部隊長D「……ライバル?」



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--隠しダンジョン--

モンスター「ぎょおおおおお!!!!」

盗賊王「!!?」

部隊長E「ボス、これは……」

盗賊王「……あぁ、ここにいるモンスターはボス級の戦闘力を持ってやがる」

隊員2「大丈夫っすよ!!ここはあたしが突破口を!!」

盗賊王「部隊長D、最短ルートを示せ」

部隊長D「了解です。たりらりら~~」

部隊長B「何度見ても占師っていう職業は胡散臭いよなwww」



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--隠しダンジョン--

部隊長D「失礼な!!私生まれてこの方外したこと無いですよ!!」

ザシュ

モンスター「はあぁあむなあああぷあうううとらああああああああ!!!」

接近してきるモンスターの波を、盗賊王と部隊長Eが協力して倒す。

ズズン

部隊長E「ボスと共に戦える幸せ。至上の喜び!!」

盗賊王(……ケツは抑えておいたほうがいいのか?)



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--隠しダンジョン--

部隊長D「ダンジョン深部までの最短ルートがわかりました!!こっちです、ついてきて下さい」

部隊長Dは小さな通路へと走り出す。

盗賊王「わかった。部隊長E、お前は先頭に立って部隊長Dを護れ」

部隊長E「了解」

モンスター「じゅやああああああああああ!!!!」

だからっだからっ!

ケンタウロスのようなモンスターが盗賊王達の後を追ってくる。

盗賊王「部隊長B」

部隊長B「あいよん」

部隊長Bは、全員が通ったことを確認すると振り返る。

モンスター「じゃわあああああああ!!」

部隊長B「ばいばい、地形変化レベル1」

部隊長Bが触れた壁は崩れ始め、

ズズウゥウン

モンスター「じゃわああああああああああてぃぃぃぃ!!!!」

モンスターを生き埋めにし、通路を塞いだ。



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--隠しダンジョン地下十二階--

ズズウゥウン

鷲男「……ん?」

犬娘「上で何かあったのかワン?」

鷲男「我々以外にもこのダンジョンに潜っている人達がいるのかもしれませんね……」

犬娘「え!?ここの存在を知ってるのは私達亜人だけじゃないんですかワン?」

鷲男「わかりません……最悪戦闘になるかもしれないですね。早く作業を終わらせてしまいましょう」

犬娘「合点承知ワン!!」



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--隠しダンジョン地下七階--

ニンギョ「ああああああああああああああああ!!!!」

盗賊王「!!こいつは」

隊員2「うっげぇー!?顔だけ人間みたいで気持ち悪!!」

盗賊王(第十二のダンジョンのボスと同じ……しかもざっと30体ってところか?)

ニンギョーズ『ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』

盗賊王「ぐううううううう!!!」

部隊長E「がはっ!!」

部隊長D「こ、これまずい!!」

部隊長B「おい!!最短ルートって道しか占って無かったなんてことないよな!?モンスターとの戦闘も考えた上でのルートなんだろうな!?」

部隊長D「……えへ☆」

隊員2「皆さん辛そうですね」



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--隠しダンジョン地下七階--

部隊長B「って、そこの女子、きつくねぇの??」

隊員2「へへっ、あたしよく人から、人の話を効かないな、って言われるんすよwww」

部隊長B「漢字的にも意味がわからない……」

盗賊王「音攻耐性か……」

隊員2「はいっ!」

ニンギョーズ『ああああああああああああああああああ!!』

隊員2「とりあえずあのやっかましいの、やっつけますね」

盗賊王「お前……回復タイプじゃないのか?」

隊員2「一応そうなってますけど、あたしが好きなのは戦闘なんす♪」

隊員2は背中に背負っていた可変式の弓を取り出す。

隊員2「職業的には狩人ってことになるんでしょうかねw」

隊員2は矢を持たず構える。

隊員2「氷矢精製×12、うおりゃっ!!」

ドドドドドドドドドドドド!!

ニンギョーズ『ぎゃあああああああああああああがあばおお』

ニンギョーズの顔に着弾した氷の矢は、口周りを凍らせていく。



49

--隠しダンジョン地下七階--

部隊長B「ひゅー♪やるねぇww口が凍ってちゃ歌えないわな」

ニンギョーズ『ああああああああああああああああ!!!!』

隊員2「ってまだいっぱいいる。おりゃおりゃ!!」

ドドドドド!!!

次々にニンギョは隊員2の氷の矢によって凍らされていく。

部隊長D「うぅぅ……あの子は活躍しているというのに、私はまたへまを……」



50

--隠しダンジョン地下七階--

ニンギョーズ『ああああああああああああ!!!!』

部隊長B「っていっこうに終わらないんですけどーーー!?」

隊員2「はっ、はっ、おかしいですね……凍らせるそばから復活してきちゃって……」

盗賊王「……っ」(思った以上の威力だ。あの時をはるかに超えてやがる……これ以上はまずいな)

部隊長E「ボス……わたくしが特攻をしかけます。ボス達はそのうちに」

盗賊王「……いや、俺がやる」

盗賊王は腰のポーチから骨で作られたナイフを取り出した。

部隊長D「!!ボス、それは!!」

盗賊王「隊員2、どけ」

隊員2「へ?」

ドスっ

盗賊王は自分の左手にナイフを突き立てた。

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