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--地下牢獄--

カンカンカンカンカン

勇者「誰!?」

盗賊「お、まだ階段の途中だってのに」

踊子「ありゃ~やっぱり涙声です~ww」

勇者「……ひっ!」

カンカン

勇者「やめて!!来ないで!!」

悲痛な叫びが地下の中で響く。

勇者「はぁ……はぁ」

盗賊「!……」

盗賊の足がぴったりと止まってしまう。
今まで聞いたことがない勇者の悲鳴……。

盗賊「勇者……さん」

勇s者「おネがいだから来るなあああァああ!!」

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11

--地下牢獄--

勇者「そん……な」

大賢者「お前はじきに……いやすでに、お前の体は魔王化が始まっているはずなんだ」

勇者「っっ変わってる所なんてどこもない!!私は……私は……」

大賢者「許せ……世界の平和のためなのだ」

勇者「……っうあ……」

勇者は大粒の涙をこぼす。

大賢者「せめて……人として葬ってやる。処刑執行者の名を言え。私を怨むのなら私を指名しても構わない。それとも苦楽を共にした仲間に引導を渡してもらうか……?」

勇者「っひ……!!」

どうしてこンナ

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--玉座の間--

王様「おお 勇者一行! 我が募集に応じた者達よ! そなた達が来るのを待っておった」

盗賊「王様どういうことですか!!なんで勇者さんが拘束されなくちゃならないんですか!!」

賢者「僕達は魔王をちゃんと討伐してきたんですよ!?捕まる理由なんて何もないっ!!」

闘士「ふ、ふご!!」

王様「はははwwまぁそう熱くなるな。まずはそうだな。皆の者、魔王討伐御苦労であった!!」

踊子(……なん……なのよ!!)

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161

--魔王城--

魔王が気付いた時には空中に浮かんでいた。

魔王(はて……?)

魔王はその原因を探ろうと辺りを

ドガドガドガドガドガドガドガドガ!!!!

魔王「!!む?」

何か光の帯のようなものが魔王の傍をぐるぐると回っている。
魔王はそれから攻撃を受けてるせいで、宙に浮かんだままなのだ。

魔王(これ……は)

光速に近い速さで動く盗賊の攻撃を、魔王は対応などできるはずもない。

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151

--魔王城--

魔王「戦うのか……」

勇者「……あぁ」

魔王「我の言い分を少しは理解したのだろう?」

勇者「ああ」

魔王「力の差も理解できたはずだ。そこまでして戦う理由があるのか?」

勇者「お前の言うことが仮に全て正しかったとしても、それはあくまで過去の人間達の所業から考えた仮定に過ぎない。次もまた人類が同じことを繰り返すとは限らないんだ」

魔王「……)

勇者「魔王という存在がいるだけで人々は不安を抱く……お前を倒す理由としては十分だ」

魔王「……本音は?」

勇者「仲間が戦うからだ」

魔王「……ふ」

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