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--第一のダンジョン地下十階--

モンスター「グオおオオおオオ!!」

俺(囲まれた……。どうしよう、俺の持ってるスキルは、罠設置、罠外し、施錠解除、盗む、魔法は速度上昇、魔法罠……だけか。役に立ちそうなのねぇえええwww)

見習いB「……オレをおいて逃げろ」

俺「へ?」

見習いB「お前も盗賊見習いのはしくれなんだ、こいつらを巻くくらいの逃げ足はあるだろ」

俺「どうせなら協力して一緒に逃げようよ」

見習いB「オレはここに来るまでに無駄に体力使っちまった。逃げ切れる気がしない……」

俺「なら……みんなが来るまで戦ってみようかな」

見習いB「お前馬鹿か!?こんなにいるモンスター相手にどうしようってんだ!!」

俺「幸い飛行能力持ちはいなさそうだから罠を張ろうかと。今なら修業のおかげで一秒間に二個設置できるし」

見習いB(……やっぱり死ぬかもしれん……)



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--第一のダンジョン地下十階--

俺「というか勇者さんが一人で制覇したダンジョンだってのに、こんなことで負けてられらないんだ!!」

モンスター「グオオオオオ!!」

ドシュ

モンスター「キャイイイイイイイイイイイン!!!」

俺「今のうちに逃げて!」

見習いB「ふざけんな!!お前に守られて逃げれるか!どうせならオレも戦う!!」

モンスター「ギャアアアス!!」

見習いB「!?しまっ」

見習いA「うおおおおおおお!!!」

ドス

モンスター「ふにゃああああああああ!!!」

見習いA「助けに来たぞ二人とも!!」

俺(俺も助けてもらえる対象に入ってる。嬉しい……)



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--第一のダンジョン地下十階--

見習いA「他のやつらももう少ししたら来るはずだ!!みんなで力を合わせて卒業しようぜ!!」

見習いB「……あぁ!!」

俺(いいなぁ、友情って)

見習いA「ってあああ!!?なんでこんなとこに師範代が!!しかも半裸で右手とれてるし!!」

俺、見習いB「お前……」



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--第一のダンジョン地下十階--

師範代(思ったより時間食っちまった!!無事でいろよあいつら!!)

見習いD「うりゃああああ!!」

見習いE「こなくそおおおおおおおおお!!」

師範代(ん?あいつら……この数のモンスターを倒したというのか)

見習いD「あと一体……ってうわああ!!なんでこんなとこに王様が!!しかも半裸で右手とれてるし!!」

見習いE「ん?俺が二人いる!?くそ!どっちかが化けてるのか!?」

見習いB「お前ら……」

俺「ってか見習いEが怖くてたまらない」



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--第一のダンジョン地下十階--

俺、見習いB「おりゃああああああああ!!」

ザシュドシュ!

幻覚使い「ギョエエエエエエエエエエエエエ!!!」

モンスターたちをたおした!!

見習いA「おっしゃああああああ!!!勝ったぜえええええええええ」

見習いD「やったな!!」

見習いE「なんか全員の好きなやつ暴露大会みたいになっちまったけどなwww」

俺「ごめん、見習いEのだけは笑えない」

見習いB「てかみんな笑えなかったがな……」



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--第一のダンジョン--

師範代「……遅かったな」

覚悟していたことだが、あれだけ時間を食ってしまったせいで外は完全に日が沈んでいた。

見習いB「……」

俺「あーあ、次の最終試験は3カ月後か」(また勇者さんに会える日が遠ざかったか)

師範代「勘違いするな俺」

俺「え?」

師範代「今回は知らせていなかっただけで予行練習だったのだ。そして本番の最終試験は一週間後に行う!!!!」

俺「!!まじで!!なんだよびっくりさせないでくださいよ~」

師範代(ちゃんとした試験場を提供出来なかったこちら側のミスだ……すまないみんな……良く無事でいてくれた)



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--草原--

見習いB「あー腹減った」

俺「死ぬかと思ったしなぁ」

見習いA「なぁ可愛い魔法使い見習いがバイトしてるスパゲティ屋にいこうぜ!!」

俺「まじで!?……あ、いやでも俺本命いるしなぁ」

見習いD「そういや俺の好きなやつだけ聞いてないな、吐けよ!!ずるいぞ!!」

見習いB「確かに……フェアじゃないな。ふっ」

俺「ええ!?……あぁ、俺、見習いBのことが好きなんだww」

見習いB「ぶほおっ!!お、お前もそっち系かよ!!」

師範代(……ほぉ)



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--草原--

見習いE「早くつかねぇかなぁもうまじで疲れて歩けねぇ」

見習いD「ほれがんばれや!!可愛い魔法使い見習いのスパゲティがまってんだぞ」

見習いB「……良く考えてみたんだがこいつらの言う可愛いっていうのはもしかしなくても……」

俺「……あぁそうかも。てか絶対そうだな……」

師範代「ん?やけに明るいな」

俺「あれ?……え?」











見習いB「西の王国が……燃えてる?」



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--西の王国--

燃える城下町。

町人A「ひぃぃぃ!!モンスターが、モンスターがなぜええええ!!」

町人B「職業訓練校の子達がなんとかしてくれるはず!!!」

町人C「ばかやろお!!あの子達は先に逃がすべきだ!!こいつらは魔王の右手のしもべ達だ……かなうはずがねぇぇえ!!」

?「アッハハハハハ!!こんなとこで新しい戦士を量産化していたとはねぇえ。……目障りだ。お前達、卵のうちに殺しちまいな!!一匹残らずだ!!」

モンスター達「グギャアアアアアアアアス!!!!」


--路地裏--

男A「なんてことだ……」

男B「やばくねやばくねwwwwww」

男C「おで」



50

--路地裏--

男A「どうするみんな?確かに僕らは力を身に付けた。この力なら勇者さんの手助けができると思う。ここはできるだけみんなを逃がしつつ、僕たちも逃げるのが最善だと思う。西の王国の皆さんには申し訳ないが、あのモンスターの数は僕たちだけじゃ処理できない」

男B「……wwwwwwwwwwwwwwww」

男C「おで……おで、戦う」

男A「!!?」

男C「おで、この国の人達好き。とてもやさしくしてくれた。とてもきたえてくれた。とてもあいしてくれた。だから……その恩を返したい!!」

男B「それでよくねwwwそれでww」

男A「……そうだね。すまない。僕はまだ、現実から逃げる癖が抜けきってないみたいだ。そうだね、戦おう!!もう僕たちは職業を名乗ることを許された立ち場なのだから!!」

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