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171

--草原--

?????「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

人造勇者アギト「な、なんだこr」

ジュッ

?????の傍に立っていた人造勇者アギトは一瞬で蒸発した。

剣豪「なっ……なんだ……これは」

トリガー「やっと……お目覚めだね」

人造勇者クウガ「私の体が震えています……これは、魔王!!??」

トリガー「おはよう、魔王勇者」

?????改め魔王勇者「……」

魔王勇者の体を黒い魔力が包み込み、傷を修復し、鎧を漆黒に変える。

人造勇者龍騎「お、臆するな!!俺達は勇者なんだ!!炎属性攻撃魔法レベル4!!」

人造勇者クウガ「氷属性攻撃魔法レベル4!!」

ドギャアアアン

トリガー「ははははっ!!こいつはお笑い草だww君らが勇者?違うだろ?似たような鍵をいくつ作ったところで鍵穴には合わないんだよ。魔王を倒せるのは真の勇者しかいないんだ!!」




172

--草原--

魔法煙の中から現れた魔王勇者は全くの無傷。

魔王勇者「……どいつもこいつも……なんで私を虐めるの……赤竜」

赤竜「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

魔王勇者の直上に体長100メートルを超す竜が出現する。

魔王勇者「炎弾……咆哮」

赤竜の口が開き、膨大な魔力が炎へと変換され圧縮され続ける。
そのあまりの熱量に、周囲に存在する人間は次々に蒸発していく。

人造勇者龍騎「……これが……魔王!!」

魔王勇者「放て」

ギュィン



173

--焼け野原--

放たれた炎弾は直進し、戦場に参加していない王国連合の兵士をも巻き込んだ。
そして爆心地では、忌まわしききのこ雲が形成されていた……。

盗賊「……なん……だ……今の光は」

この一撃での死者数は18万人以上。

敵味方の区別無く、魔王に虐殺された人の数である。

魔王勇者「……あは」



174

--焼け野原--

王様「なんなのだこれは……あの火は、まさか覚醒したのか!?」

兵士W「ご報告申し上げます!!我らの兵士の……約半数が消失しました」

王様「!!たったの一撃で……」

大賢者「どうしますか……王……これでは」

王様「……いやそのための人造勇者だ!!やつらがきっと」

王様達のいる本陣に急降下する者がいる。

ドオオン!!

王様「!!??」

兵士M「て、敵襲ー!!」

サキュバス「邪魔よ」


バキャアアアアアン

大賢者「大魔法使い!!」

サキュバス「最後の望みを叶えにきたわ……死んでちょうだい!!」

サキュバスの氷が王様を襲う。



175

--焼け野原--

北の王様「ひいいいいい!!ま、魔族やああ!!」

大賢者「させると思うか!!」

サキュバス「させるさせないじゃない、されるのよ!!」

サキュバスは氷の矢を一斉に放つ。

大賢者「王様!!」

ドシュドシュ!!!

王様「っぐうう!!」

人造勇者BLACK RX「大丈夫ですか王様!!よくも!!」

サキュバス「人形が……邪魔しないでよ!!」

サキュバスは槍のようなものを作り上げる。



176

--焼け野原--

大賢者「あれは禁術、奥儀呪いの槍!!」

王様「火の魔王を倒した時のものか……」

サキュバス「あの世で大勇者と大盗賊が待ってんのよ!!」

槍が王様に向かって投げられた。

人造勇者BLACK RX「!!間に合わない!!くそお!!」

人造勇者BLACK RXはそのままサキュバスに斬りかかる。

ドブ

大賢者「がっは……」

大賢者は王様の前に立ちはだかり、呪いの槍に貫かれる。

王様「大賢者!!お前!!」

大賢者「一足先に……あのパーティに戻ります……大剣士。貴方が背負ったもの……ゆめゆめ忘れることのないよう……に」

ドサリ

大賢者は倒れ、

サキュバス「ちっ……あんたも早くきなよ、ぼうや」

ズバッ

サキュバスの首ははねられた。



177

--焼け野原--

盗賊「今の攻撃……勇者の、方からだ」

嫌な予感が盗賊を無理やり走らせる。

盗賊「っく!!」

人造勇者スーパー1「ま、待て!!逃がすか!!」

人造勇者ZX「く!!本陣は無事なのか!?」

人造勇者BLACK「連絡が無い以上、俺らは闘うしかなああい!!」

盗賊「っ」(この傷では逃げ切れない!!)

バヂッ

人造勇者スーパー1「なっ!!こんなところに罠が!?」

人造勇者ZX「っぐうう!!」

人造勇者達は罠にかかり痺れている。

盗賊「さっきは機動しなかったのに……いや、どうだっていい!!」

盗賊は勇者の元へと走る。

西の代表「……好機」



178

--焼け野原--

闘士「あああああああああああ!!」

人造勇者二号「貴様ら、あの火はなんだ!!」

人造勇者一号「……恐ろしい……やはり貴様らは一匹残らず駆除せねばならぬ!!」

鷲男「っっ!!これまで……か」

盗賊「!!あれは闘士達……やばい!!やられる!!けど!!」

ドクン

盗賊の脳裏に勇者の姿が浮かんだ。



179

--焼け野原--

盗賊(駄目だ、さすがの闘士もあんなやつらに魔法撃たれまくったら原形すら残らない!!)

それでも盗賊の足は……闘士の方を向こうとしなかった。

盗賊(でもでもでもでもでもでもでも!!!!くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!)

盗賊「ごめんっ!!」

盗賊は闘士を横目に走りさる。

闘士『ぐあああああああああ!!!!』

寄ってたかって放たれる人造勇者の魔法によって闘士は


盗賊「っっく!!」

盗賊は溢れ出る涙を堪え切れなかった。



180

--焼け野原--

魔王勇者「……あそこが本陣か」

魔王勇者は腕を向ける。すると赤竜の首もそちらに向いた。

盗賊「!!勇者あああああああああああああああ!!」

魔王勇者「!!」

魔王勇者の体がびくりと震えた。
声のする方を向くと、そこには

盗賊「駄目だ!!よくわからないけど、それは駄目だ!!」

魔王勇者「とう……ぞく」

靄のかかっていた魔王勇者の心が……少しだけ明確になる。
盗賊は魔王勇者に駆け寄り、肩を抱く。

盗賊「だめだ!!もう、あんなことをしては……!!」

魔王勇者「っ!!」

泣きながら……悲しい顔で叫ぶ盗賊の顔を見て、心が痛んだ。

魔王勇者「……なんっで……」

盗賊「勇者?」

魔王勇者「なんでよ!!君だって私の目の前で人を殺して見せたじゃない!!殺さなきゃ死ぬって!!一人殺すのは良くて、いっぱい殺すのは駄目なの!?」

盗賊「勇者……」

魔王勇者「なんでよ!!どうして……うあああああああああああああん!!!!」

魔王勇者は、まるで幼い子供のように泣いた。

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