SSとか小説を載せるかもしれません。
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151
--地下牢--
王様「理解したか?あの氷が溶けたら、何十万人の魔族がこの世界に恐怖を与えることになる」
盗賊王「勇者……あいつのやったことが裏目にでたのか」
王様「……それなんだがな、どうもおかしいと思わないか?」
盗賊王「……?」
王様「お前達からの報告を見る限り、勇者は魔族に攻撃を誘発したそうじゃないか」
盗賊王「……24時間以内に蘇生するためにだろ?」
王様「私達は魔族の魔力がいかに危険なものであるかを……勇者に教えていたのだがな」
盗賊王「なに……!?」
受付「勇者はそれを知っていて攻撃させた疑いがあるのです」
--地下牢--
王様「理解したか?あの氷が溶けたら、何十万人の魔族がこの世界に恐怖を与えることになる」
盗賊王「勇者……あいつのやったことが裏目にでたのか」
王様「……それなんだがな、どうもおかしいと思わないか?」
盗賊王「……?」
王様「お前達からの報告を見る限り、勇者は魔族に攻撃を誘発したそうじゃないか」
盗賊王「……24時間以内に蘇生するためにだろ?」
王様「私達は魔族の魔力がいかに危険なものであるかを……勇者に教えていたのだがな」
盗賊王「なに……!?」
受付「勇者はそれを知っていて攻撃させた疑いがあるのです」
152
--王座の間--
王様「……あいつは行ったか」
受付「はい。枷をかける意味を込めて、仲間の一人と会わせておきました。よろしかったでしょうか?」
王様「あぁ、実に効果的だ」
--病院--
白いベッドに部隊長Dは寝かされている。
部隊長D「……すー」
盗賊王「……待ってろ。もうすぐ」
--王座の間--
受付「しかし、よかったのですか?西の王国の若者だけは助けることにしてしまって」
王様「そのことは盗賊王には言ってないだろうな?」
受付「はい、兵隊長にだけ伝えておきました」
王様「……子供達は恐らく兵器については知らされてはいまい。これからの世界を担う若者、出来ることなら散らせたくは無いからな」
大賢者(もし知らされている人間がいたらどうするのだ。その甘さが……いつか自分の首を絞めることにならなければよいが……)
153
--西の王国--
兵隊長「……ここは完全に浸食している。爆破だ!!」
盗賊王「……」
ドゴオオン!!
盗賊王(勇者……西の王国の民が魔族になるとわかっていながらの攻撃誘発……そしてアジトの仲間を虐殺……)
ドゴオオン!!
兵隊長(……子供か)「よし、ここは浸食が始まって無い!!若ければ若いほど浸食が遅れるからな、助け出せ!!」
盗賊王(勇者は……この俺の手で!!)
154
それから一週間後……。
勇者は魔王討伐を完遂する。魔王が勇者の手により倒されたというニュースは世界中を駆け巡る。
そして勇者達は近場の村で傷をいやし、王国へと帰ろうとしていた。
--王座の間--
王様「盗賊王……いや軍団長、お前の役目はわかっているな?」
盗賊王改め軍団長「はい」
王様「ならよい。お前のもう一つの仲間を、お前自身の手によって助けてやるのだ」
軍団長「はっ」
--王国--
軍団長達は、王国の入り口の前で整列して勇者の帰りを待っていた。すると、
賢者「壮観ですね……!それも半端な数ではありませんよ!!国中の兵士が我々を出迎えています!!」
勇者「あれは!!」
兵士達の先頭に黒服の男が立っていたことに気付いた。
魔法使い「盗賊wwww」
155
--王国--
軍団長「皆さん魔王討伐お疲れさまでした。城で王様がお待ちです」
賢者「え……なんでここに君が……いや、その服は王国兵士団、総括軍団長!?」
闘士「う、うほっ!いい男!」
踊子「……私達にフルボッコにされて改心したということなんですかね……?」
勇者「……盗賊」
軍団長「俺は……間違いを犯していた。色んなやつらに……迷惑をかけた。決して許されることではないと思う。だから、俺はほんの少しでも償う道を探そうと思ったんだ」
勇者「盗賊……わかってくれたのか」
軍団長「もう、仲間は失わない。絶対にだ。お前達も護り抜く……魔王の手からな」
賢者「え?盗賊君、もう魔王は」
軍団長「勇者を捕えろ」
兵士A、B、C、D、E、F、G、H「はっ!!」
ガチャガチャガチャ!!!!
踊子「……え?」
勇者「!?これはどういうことだ!!」
軍団長「喚くな……魔王め」
勇者「!?」
156
--玉座の間--
王様「おお 勇者一行! 我が募集に応じた者達よ! そなた達が来るのを待っておった」
魔法使い「おら王様wwwwどういうことだ説明しろww!!」
賢者「僕達は魔王をちゃんと討伐してきたんですよ!?捕まる理由なんて何もないっ!!」
闘士「ふ、ふご!!」
王様「はははwwまぁそう熱くなるな。まずはそうだな。皆の者、魔王討伐御苦労であった!!」
踊子(……なん……なのよ!!)
157
--地下牢獄--
カツン、カツン
大賢者「?お前か。ご苦労だったな」
軍団長「……話は済んだのですか?」
大賢者「あぁ……お前も話か?」
軍団長「……」
軍団長は無言で階段を下って行く。
大賢者(やれやれ)
158
--地下牢獄--
カツンカツン
勇者「!!大賢者……様?」
カツン
軍団長「……」
勇者は泣き顔を見られまいと顔をうなだれるも、水に反射して映った顔が盗賊であることに気付き顔をあげた。
勇者「盗賊……」
軍団長「気分は、どうだ」
勇者「君も……私が魔王だって言うの?」
軍団長をすっと勇者を指差した。
軍団長「その角を見れば、誰もが信じる」
159
--地下牢獄--
勇者「これ、は!」
軍団長「なぜ俺の仲間を皆殺しにした。なぜ西の王国の国民を見殺しにしたんだ」
勇者「?……何を言ってるの」
軍団長「ッ、とぼ、けるなぁああ!!」
ガァン!!
軍団長は牢屋の鉄格子を叩く。
軍団長「忘れたっていうのかよ!!砂漠で俺の仲間を殺したことを!!」
勇者「人を守るのが勇者だ!!犯罪組織を潰すのも私の使命だ!!」
軍団長「だからって、あそこにいた全員が戦闘員じゃない!!投降したやつだっていたはずだろ!!それをお前は!!」
勇者「え」
160
--地下牢獄--
軍団長「蘇生も不可能なほど、破壊しやがって……」
軍団長は歯が軋むほど噛みしめる。
勇者「ま、まって!私達は蘇生不能になるまでやってない!!」
軍団長「……この後に及んでよくもそんなことが言えるなァぁ!」
勇者「嘘じゃない!!それに西の国民がどうとかって、どういうこと?」
軍団長「……」
勇者「盗賊……」
軍団長は何も言わずに勇者に背を向けた。
軍団長「やめだ。お前ともう何を話しても無駄だ」
勇者「まっ……て!待ってよ!!話を聞いてよ盗賊!!」
--王座の間--
王様「……あいつは行ったか」
受付「はい。枷をかける意味を込めて、仲間の一人と会わせておきました。よろしかったでしょうか?」
王様「あぁ、実に効果的だ」
--病院--
白いベッドに部隊長Dは寝かされている。
部隊長D「……すー」
盗賊王「……待ってろ。もうすぐ」
--王座の間--
受付「しかし、よかったのですか?西の王国の若者だけは助けることにしてしまって」
王様「そのことは盗賊王には言ってないだろうな?」
受付「はい、兵隊長にだけ伝えておきました」
王様「……子供達は恐らく兵器については知らされてはいまい。これからの世界を担う若者、出来ることなら散らせたくは無いからな」
大賢者(もし知らされている人間がいたらどうするのだ。その甘さが……いつか自分の首を絞めることにならなければよいが……)
153
--西の王国--
兵隊長「……ここは完全に浸食している。爆破だ!!」
盗賊王「……」
ドゴオオン!!
盗賊王(勇者……西の王国の民が魔族になるとわかっていながらの攻撃誘発……そしてアジトの仲間を虐殺……)
ドゴオオン!!
兵隊長(……子供か)「よし、ここは浸食が始まって無い!!若ければ若いほど浸食が遅れるからな、助け出せ!!」
盗賊王(勇者は……この俺の手で!!)
154
それから一週間後……。
勇者は魔王討伐を完遂する。魔王が勇者の手により倒されたというニュースは世界中を駆け巡る。
そして勇者達は近場の村で傷をいやし、王国へと帰ろうとしていた。
--王座の間--
王様「盗賊王……いや軍団長、お前の役目はわかっているな?」
盗賊王改め軍団長「はい」
王様「ならよい。お前のもう一つの仲間を、お前自身の手によって助けてやるのだ」
軍団長「はっ」
--王国--
軍団長達は、王国の入り口の前で整列して勇者の帰りを待っていた。すると、
賢者「壮観ですね……!それも半端な数ではありませんよ!!国中の兵士が我々を出迎えています!!」
勇者「あれは!!」
兵士達の先頭に黒服の男が立っていたことに気付いた。
魔法使い「盗賊wwww」
155
--王国--
軍団長「皆さん魔王討伐お疲れさまでした。城で王様がお待ちです」
賢者「え……なんでここに君が……いや、その服は王国兵士団、総括軍団長!?」
闘士「う、うほっ!いい男!」
踊子「……私達にフルボッコにされて改心したということなんですかね……?」
勇者「……盗賊」
軍団長「俺は……間違いを犯していた。色んなやつらに……迷惑をかけた。決して許されることではないと思う。だから、俺はほんの少しでも償う道を探そうと思ったんだ」
勇者「盗賊……わかってくれたのか」
軍団長「もう、仲間は失わない。絶対にだ。お前達も護り抜く……魔王の手からな」
賢者「え?盗賊君、もう魔王は」
軍団長「勇者を捕えろ」
兵士A、B、C、D、E、F、G、H「はっ!!」
ガチャガチャガチャ!!!!
踊子「……え?」
勇者「!?これはどういうことだ!!」
軍団長「喚くな……魔王め」
勇者「!?」
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--玉座の間--
王様「おお 勇者一行! 我が募集に応じた者達よ! そなた達が来るのを待っておった」
魔法使い「おら王様wwwwどういうことだ説明しろww!!」
賢者「僕達は魔王をちゃんと討伐してきたんですよ!?捕まる理由なんて何もないっ!!」
闘士「ふ、ふご!!」
王様「はははwwまぁそう熱くなるな。まずはそうだな。皆の者、魔王討伐御苦労であった!!」
踊子(……なん……なのよ!!)
157
--地下牢獄--
カツン、カツン
大賢者「?お前か。ご苦労だったな」
軍団長「……話は済んだのですか?」
大賢者「あぁ……お前も話か?」
軍団長「……」
軍団長は無言で階段を下って行く。
大賢者(やれやれ)
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--地下牢獄--
カツンカツン
勇者「!!大賢者……様?」
カツン
軍団長「……」
勇者は泣き顔を見られまいと顔をうなだれるも、水に反射して映った顔が盗賊であることに気付き顔をあげた。
勇者「盗賊……」
軍団長「気分は、どうだ」
勇者「君も……私が魔王だって言うの?」
軍団長をすっと勇者を指差した。
軍団長「その角を見れば、誰もが信じる」
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--地下牢獄--
勇者「これ、は!」
軍団長「なぜ俺の仲間を皆殺しにした。なぜ西の王国の国民を見殺しにしたんだ」
勇者「?……何を言ってるの」
軍団長「ッ、とぼ、けるなぁああ!!」
ガァン!!
軍団長は牢屋の鉄格子を叩く。
軍団長「忘れたっていうのかよ!!砂漠で俺の仲間を殺したことを!!」
勇者「人を守るのが勇者だ!!犯罪組織を潰すのも私の使命だ!!」
軍団長「だからって、あそこにいた全員が戦闘員じゃない!!投降したやつだっていたはずだろ!!それをお前は!!」
勇者「え」
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--地下牢獄--
軍団長「蘇生も不可能なほど、破壊しやがって……」
軍団長は歯が軋むほど噛みしめる。
勇者「ま、まって!私達は蘇生不能になるまでやってない!!」
軍団長「……この後に及んでよくもそんなことが言えるなァぁ!」
勇者「嘘じゃない!!それに西の国民がどうとかって、どういうこと?」
軍団長「……」
勇者「盗賊……」
軍団長は何も言わずに勇者に背を向けた。
軍団長「やめだ。お前ともう何を話しても無駄だ」
勇者「まっ……て!待ってよ!!話を聞いてよ盗賊!!」
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