SSとか小説を載せるかもしれません。
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161
--地下牢獄--
軍団長「……」
ツカツカ
軍団長は踵を返し、
勇者「あ」
ガっ!
檻の中に腕を入れ、勇者の頭を荒々しく掴みあげる。
勇者「いたっ!!とうぞ」
軍団長「黙れ……!もうお前には騙されない……魔女め!」
勇者「ひっ」
軍団長が手を離すとハラハラと髪の毛が舞う。
軍団長「……」
勇者「……うぇっ」
??「……」
--地下牢獄--
軍団長「……」
ツカツカ
軍団長は踵を返し、
勇者「あ」
ガっ!
檻の中に腕を入れ、勇者の頭を荒々しく掴みあげる。
勇者「いたっ!!とうぞ」
軍団長「黙れ……!もうお前には騙されない……魔女め!」
勇者「ひっ」
軍団長が手を離すとハラハラと髪の毛が舞う。
軍団長「……」
勇者「……うぇっ」
??「……」
162
--城--
踊子「20分だけとか少ないです~。しかもスパイ付きとか。天下の大賢者様ともあろう方がちっちゃいですぅ」
大賢者「世界単位の問題なんだ、仕方なかろう?それに私のは極大だ。試してみるか?」
闘士「うっ!……」
魔法使い「さすがにwwww自重したwwww」
163
--地下牢獄--
カンカンカンカンカン
賢者「あ」
軍団長「!……」
狭い通路ではち合わせる軍団長と勇者パーティ。
踊子「あら~?裏切り者さんじゃないですか~」
魔法使い「とうぞくwwwwうぇえwwww」
闘士「と、盗賊」
軍団長「……」
軍団長は無言で間をすり抜けようとする。
踊子「!!ちょっと無視」
踊子が肩に触れようとした瞬間、
ズダン!
地面に叩きつけられる踊子。
164
--地下牢獄--
賢者「!」
闘士「お、おで!」
魔法使い「ww」
軍団長「もう、あいつのことは忘れろ。お前達は、悪い夢を見ていたんだ」
踊子「はぁ!?何を言ってるのか全然わかりませんねぇ~!悪い夢を見てるのはそっちじゃないんですか~?」
軍団長「……」
踊子(ピクリとも動かないですねこれ……完全にキメられてる)
軍団長ボソッ「……かもしれないな」
軍団長は踊子を解放すると、階段を上って行ってしまう。
賢者「盗賊君……」
165
--廊下--
??ぼそ「失礼します上様」
受付ぼそ「どうしました?シノビ」
忍び装束に身を包んだロリロリな少女が、柱の影に、姿を隠していた。
??改めシノビぼそ「上様の予想通り、軍団長は勇者に会いに行きました」
受付ぼそ「やはりですか」
受付はしばらく何かを考えるように言葉を溜め込んで、
受付ぼそ「シノビ、彼の部屋に行き本を始末なさい」
シノビぼそ「本?」
受付ぼそ「彼が持ってる本は一つしかありません。さぁ時間はありませんよ」
シノビぼそ「はっ」
シュタ
シノビの気配が消える。
受付(……やれやれ)
166
--廊下--
王様「首尾よく行きそうか?」
受付「王様。貴方様の思った通りにことを進めるまでです。我が主様」
王様「そうか」
王様は立ち上がる。
王様「どれ……娘に会いに行くか」
受付「……は。私は少し外させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
王様「いいだろう」
受付「ありがとうございます」
167
--廊下--
コツコツ
軍団長は長い石段を上り終えると、城内にある自分の部屋を目指す。
受付「軍団長」
ピタッ
軍団長「……?」
そこに受付が現れた。
軍団長「……なんのようだ」
受付「随分とご挨拶ですね。仮にも私の方が位は上なんですよ?」
軍団長「……俺はお前らと取引をしているだけだ。下についたわけじゃない。しかも公にしていない裏の位が何を言う」
受付「まぁそうですが」
軍団長(王様とは関わりが無い話だというのに……こいつが口の聞き方くらいでつっこみをいれてくるのか?……)
168
--廊下--
受付(さすがに不自然でしたか)「どこに行ってたんですか?」
軍団長「……牢獄だ」
受付「今の貴方に勇者に会いに行く必要があるのですか?」
軍団長「……どういうことだ」
受付「もしかして、勇者と組んで裏切ろう、だなんて考えてないですよね」
軍団長「……なに」
受付「口では憎んでいるだの、恨んでいるだのと言ってはいるけれど、彼女は貴方の憧れの人」
軍団長「受付」
軍団長は受付の言葉を強い口調で遮った。
軍団長「俺があいつを許すことはない。以上だ」
軍団長は受付に背を向けて去っていった。
受付「……」
コツコツ
受付(ひどい執着ですね。どっちに転んでもおかしくは無いじゃないですか……まぁこれだけ稼げば十分でしょう)
コツコツコツコツ
軍団長(あいつ、何を企んでやがる)
169
--軍団長室--
シノビ(無い、無い……無いじゃないですか上様。どうしよう!)
シノビは軍団長の部屋を荒らしていたが、肝心の本は一向に見つからなかった。
シノビ(カバンの中も机の中も探したけれど見つからないよ)
シノビは慌てていた。
シノビ(まだ探していない場所はどこだ?どこだ、どこだ?)
シノビはキョロキョロと部屋の中を見渡す。殺風景な部屋には、窓ガラスの破片が散らばっていた。
シノビ(隠し場所隠し場所……あ!そっか!!)
シノビは床に顔をつけ、ベッドの下を覗き込む。
シノビ(あった!!やっぱりベッドの下なのか!)
ベッドの下のスペースには本が一冊放り込まれていた。
シノビ(よっ)
シノビが手を伸ばそうとした時、
ガチャガチャガチャ
シノビ(!!)
バタン!!
170
--軍団長室--
軍団長「……」
軍団長が部屋の扉を開けた。
軍団長(窓ガラスが内側に割られている……外からの侵入者か?)
シノビ(はーっ!!はーっ!!)
間一髪でベッドの下に潜り込んだシノビ。しかし既に部屋には軍団長がいる。
軍団長(石……石が投げ込まれた、そういう風に見せたいのか?)
軍団長は散乱するガラスの中に握りこぶし程度の大きさの石があることを発見する。
軍団長(……こんだけ荒らしておいて?)
シノビ(ど、どうしよう!こっからどうやって逃げたら……この軍団長から)
軍団長(元々荒らす予定は無かったということか?しかしこの荒らされ方……侵入者は十中八九何かを奪いにここにきた!)
シノビ(や、やばいよ……やばいよぉ)
軍団長(とすると目的は……。侵入者が隠れられるのはここしかない)
軍団長は静かにしゃがみこんだ。
--城--
踊子「20分だけとか少ないです~。しかもスパイ付きとか。天下の大賢者様ともあろう方がちっちゃいですぅ」
大賢者「世界単位の問題なんだ、仕方なかろう?それに私のは極大だ。試してみるか?」
闘士「うっ!……」
魔法使い「さすがにwwww自重したwwww」
163
--地下牢獄--
カンカンカンカンカン
賢者「あ」
軍団長「!……」
狭い通路ではち合わせる軍団長と勇者パーティ。
踊子「あら~?裏切り者さんじゃないですか~」
魔法使い「とうぞくwwwwうぇえwwww」
闘士「と、盗賊」
軍団長「……」
軍団長は無言で間をすり抜けようとする。
踊子「!!ちょっと無視」
踊子が肩に触れようとした瞬間、
ズダン!
地面に叩きつけられる踊子。
164
--地下牢獄--
賢者「!」
闘士「お、おで!」
魔法使い「ww」
軍団長「もう、あいつのことは忘れろ。お前達は、悪い夢を見ていたんだ」
踊子「はぁ!?何を言ってるのか全然わかりませんねぇ~!悪い夢を見てるのはそっちじゃないんですか~?」
軍団長「……」
踊子(ピクリとも動かないですねこれ……完全にキメられてる)
軍団長ボソッ「……かもしれないな」
軍団長は踊子を解放すると、階段を上って行ってしまう。
賢者「盗賊君……」
165
--廊下--
??ぼそ「失礼します上様」
受付ぼそ「どうしました?シノビ」
忍び装束に身を包んだロリロリな少女が、柱の影に、姿を隠していた。
??改めシノビぼそ「上様の予想通り、軍団長は勇者に会いに行きました」
受付ぼそ「やはりですか」
受付はしばらく何かを考えるように言葉を溜め込んで、
受付ぼそ「シノビ、彼の部屋に行き本を始末なさい」
シノビぼそ「本?」
受付ぼそ「彼が持ってる本は一つしかありません。さぁ時間はありませんよ」
シノビぼそ「はっ」
シュタ
シノビの気配が消える。
受付(……やれやれ)
166
--廊下--
王様「首尾よく行きそうか?」
受付「王様。貴方様の思った通りにことを進めるまでです。我が主様」
王様「そうか」
王様は立ち上がる。
王様「どれ……娘に会いに行くか」
受付「……は。私は少し外させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
王様「いいだろう」
受付「ありがとうございます」
167
--廊下--
コツコツ
軍団長は長い石段を上り終えると、城内にある自分の部屋を目指す。
受付「軍団長」
ピタッ
軍団長「……?」
そこに受付が現れた。
軍団長「……なんのようだ」
受付「随分とご挨拶ですね。仮にも私の方が位は上なんですよ?」
軍団長「……俺はお前らと取引をしているだけだ。下についたわけじゃない。しかも公にしていない裏の位が何を言う」
受付「まぁそうですが」
軍団長(王様とは関わりが無い話だというのに……こいつが口の聞き方くらいでつっこみをいれてくるのか?……)
168
--廊下--
受付(さすがに不自然でしたか)「どこに行ってたんですか?」
軍団長「……牢獄だ」
受付「今の貴方に勇者に会いに行く必要があるのですか?」
軍団長「……どういうことだ」
受付「もしかして、勇者と組んで裏切ろう、だなんて考えてないですよね」
軍団長「……なに」
受付「口では憎んでいるだの、恨んでいるだのと言ってはいるけれど、彼女は貴方の憧れの人」
軍団長「受付」
軍団長は受付の言葉を強い口調で遮った。
軍団長「俺があいつを許すことはない。以上だ」
軍団長は受付に背を向けて去っていった。
受付「……」
コツコツ
受付(ひどい執着ですね。どっちに転んでもおかしくは無いじゃないですか……まぁこれだけ稼げば十分でしょう)
コツコツコツコツ
軍団長(あいつ、何を企んでやがる)
169
--軍団長室--
シノビ(無い、無い……無いじゃないですか上様。どうしよう!)
シノビは軍団長の部屋を荒らしていたが、肝心の本は一向に見つからなかった。
シノビ(カバンの中も机の中も探したけれど見つからないよ)
シノビは慌てていた。
シノビ(まだ探していない場所はどこだ?どこだ、どこだ?)
シノビはキョロキョロと部屋の中を見渡す。殺風景な部屋には、窓ガラスの破片が散らばっていた。
シノビ(隠し場所隠し場所……あ!そっか!!)
シノビは床に顔をつけ、ベッドの下を覗き込む。
シノビ(あった!!やっぱりベッドの下なのか!)
ベッドの下のスペースには本が一冊放り込まれていた。
シノビ(よっ)
シノビが手を伸ばそうとした時、
ガチャガチャガチャ
シノビ(!!)
バタン!!
170
--軍団長室--
軍団長「……」
軍団長が部屋の扉を開けた。
軍団長(窓ガラスが内側に割られている……外からの侵入者か?)
シノビ(はーっ!!はーっ!!)
間一髪でベッドの下に潜り込んだシノビ。しかし既に部屋には軍団長がいる。
軍団長(石……石が投げ込まれた、そういう風に見せたいのか?)
軍団長は散乱するガラスの中に握りこぶし程度の大きさの石があることを発見する。
軍団長(……こんだけ荒らしておいて?)
シノビ(ど、どうしよう!こっからどうやって逃げたら……この軍団長から)
軍団長(元々荒らす予定は無かったということか?しかしこの荒らされ方……侵入者は十中八九何かを奪いにここにきた!)
シノビ(や、やばいよ……やばいよぉ)
軍団長(とすると目的は……。侵入者が隠れられるのはここしかない)
軍団長は静かにしゃがみこんだ。
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