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--地下牢獄--

軍団長「……」
 
ツカツカ

軍団長は踵を返し、

勇者「あ」

ガっ!

檻の中に腕を入れ、勇者の頭を荒々しく掴みあげる。

勇者「いたっ!!とうぞ」

軍団長「黙れ……!もうお前には騙されない……魔女め!」

勇者「ひっ」

軍団長が手を離すとハラハラと髪の毛が舞う。

軍団長「……」

勇者「……うぇっ」

??「……」

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--地下牢--

王様「理解したか?あの氷が溶けたら、何十万人の魔族がこの世界に恐怖を与えることになる」

盗賊王「勇者……あいつのやったことが裏目にでたのか」

王様「……それなんだがな、どうもおかしいと思わないか?」

盗賊王「……?」

王様「お前達からの報告を見る限り、勇者は魔族に攻撃を誘発したそうじゃないか」

盗賊王「……24時間以内に蘇生するためにだろ?」

王様「私達は魔族の魔力がいかに危険なものであるかを……勇者に教えていたのだがな」

盗賊王「なに……!?」

受付「勇者はそれを知っていて攻撃させた疑いがあるのです」

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--谷--

受付「より巨大な障害を除去するためなら多少の犠牲も仕方がないと?」

盗賊王「だまれ!!」

受付「自分勝手な正義で、タンスから薬草を取るな!!!!」

ズブシュッ!!!!

盗賊王「ぐはっ!!!」

受付のナイフは盗賊王の左目を抉り取る。

受付「……貴方の行動は幼稚です。誰かに認めて欲しいから、自分を捨てた人間を見返したいから。貴方のそれは下らない復讐です。一体いつになったら目を覚ます気ですか」

盗賊王「だまれっ!!そういうお前達だって俺の仲間を!!」

受付「あら?犯罪者に生きる価値があるんですか?」

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131

--谷--

狩人「……?……か、体が動かない。なんで……」

部隊長E(魔力を消費していなくてよかった……これなら確実に)

ドドドドド

狩人「!?……雪崩が……来る」

ドドドドド!

部隊長E(盗賊王様……ご命令は果たせることができそうです)

ドドドドド!!

狩人「!!!!」

部隊長E「どうかお達者で」

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--谷--

部隊長E「……北の召喚士か!!」

吹雪の中から姿を現したのは北の王国の召喚士と、その兵士達だった。

召喚士「にやにやでやんす。もう袋のねずみでやんすよwww……おろ?なんでここに?」

召喚士は砂漠の風の面々を見て不思議がっている。

召喚士「……あっ、そういやそうだったでやんすね、忘れてたでやんす」

盗賊王「部隊長E、どこかに弓矢で狙撃したやつがいる。探しだせ」

部隊長E「了解!」

隊員1「私は回復魔法を使えます!!隊員2さんを私にまかせてくださいませんか!?」

盗賊王「あぁ、頼んだ。部隊長D、敵の規模、配置、目的を占え!」

部隊長D「わかりました!!」

召喚士「あぁ、もうめんどくさいでやんすね。大人しく負けちゃえばいいのでやんす。かもん、ガーゴイル!!」

別次元との扉が開き、そこからガーゴイルが召喚される。

ガーゴイル「ぎゃぎゃぎゃああああす!!」

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