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--軍団長室--

コンコン
 
軍団長「誰だ」
 
城内兵士「はっ、賢者様が軍団長殿にお話があるとのことで」
 
軍団長「賢者?……わかった」
 
ガチャリ
 
軍団長が部屋の扉を開けると、そこには兵士に付き添われた賢者の姿が。
 
軍団長「もう行っていい」
 
城内兵士「はっ!」
 
ガシャガシャガシャ
 
賢者「やぁ。まともに話をするのは、久しぶりだね」
 
軍団長「……」

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--軍団長室--

シノビ(あ、あー!やばいよやばいよー!!はっ!?)
 
ゴゴゴ
 
軍団長が下のスペースを覗こうとした時、
 
シャッ!
 
軍団長「!?」
 
鳥モンスター「ぴぎぃ!!」
 
バササ!!
 
鳥のモンスターが飛び出した。
 
軍団長「!」
 
鳥モンスター「きしゃば!」
 
バサバサ
 
鳥モンスターは暴れて部屋を荒らす。
 
軍団長「こいつ。こいつがこの部屋を荒らしたのか?」
 
ガシッ
 
飛び回るモンスターを容易く捕まえる軍団長。
 

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161

--地下牢獄--

軍団長「……」
 
ツカツカ

軍団長は踵を返し、

勇者「あ」

ガっ!

檻の中に腕を入れ、勇者の頭を荒々しく掴みあげる。

勇者「いたっ!!とうぞ」

軍団長「黙れ……!もうお前には騙されない……魔女め!」

勇者「ひっ」

軍団長が手を離すとハラハラと髪の毛が舞う。

軍団長「……」

勇者「……うぇっ」

??「……」

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151

--地下牢--

王様「理解したか?あの氷が溶けたら、何十万人の魔族がこの世界に恐怖を与えることになる」

盗賊王「勇者……あいつのやったことが裏目にでたのか」

王様「……それなんだがな、どうもおかしいと思わないか?」

盗賊王「……?」

王様「お前達からの報告を見る限り、勇者は魔族に攻撃を誘発したそうじゃないか」

盗賊王「……24時間以内に蘇生するためにだろ?」

王様「私達は魔族の魔力がいかに危険なものであるかを……勇者に教えていたのだがな」

盗賊王「なに……!?」

受付「勇者はそれを知っていて攻撃させた疑いがあるのです」

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141


--谷--

受付「より巨大な障害を除去するためなら多少の犠牲も仕方がないと?」

盗賊王「だまれ!!」

受付「自分勝手な正義で、タンスから薬草を取るな!!!!」

ズブシュッ!!!!

盗賊王「ぐはっ!!!」

受付のナイフは盗賊王の左目を抉り取る。

受付「……貴方の行動は幼稚です。誰かに認めて欲しいから、自分を捨てた人間を見返したいから。貴方のそれは下らない復讐です。一体いつになったら目を覚ます気ですか」

盗賊王「だまれっ!!そういうお前達だって俺の仲間を!!」

受付「あら?犯罪者に生きる価値があるんですか?」

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